商品コード:1332-003[DF] M.オークレール(vn) K.リステンパルト指揮/ ルクレール:Vn協奏曲 イ長調 , ト短調
商品コード: 1332-003
商品詳細:ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764)はフランス・リヨン生まれの作曲家。18世紀フランスにおけるヴァイオリン界の巨匠でもあり、フランコ=ベルギー楽派の創始者と見做されている。ヴァイオリン協奏曲はOp.7とOp.10で6曲ずつ、合計12曲が存在するのが分かっている。1970年代に入ると全集化が進んだが、1950-60年代においては1~2曲選んで演奏されることが通例だった。当然ながらフランコ=ベルギー楽派に属するヴァイオリン奏者が多く取り上げた。ミシェル・オークレール(1924- 2005)はパリ生まれの女性ヴァイオリン奏者。パリ音楽院でジュール・ブーシュリに師事、後にジャック・ティボーの門下に入ると、ティボーは彼女の才能を愛で、同院を首席卒業するにあたっての卒業演奏では自ら指揮を買って出たという。1943年、19歳の時にロン=ティボー国際コンクールで優勝し(ティボー大賞)、その芸風から「女ティボー」と称された。以後はフランス国内外で実績を積む一方、ティボーの助言でカメンスキーやパシュカス等に師事し、また一時期メニューインから薫陶を受け、1945年のジュネーヴ国際音楽コンクールでも優勝する。戦後の1951年にはミュンシュに招かれ渡米し成功を収めたり、1958年のソビエト訪問ではチャイコフスキーの協奏曲で絶賛を博すなど東西を問わない演奏活動を行った。また、クルト・ヴェス指揮による「チャイコフスキー:Vn協奏曲」(1950年・米Remington)を皮切りに数点の録音を残したが、左手の故障のため40代で早々に現役を引退した。当盤は米Remington(1950-1953年頃)時期より後の録音。フランスに戻りLes Discophiles Françaisに「バッハ:Vnソナタ集」を入れたのが1956-7年なのが判明しており、その少し後の録音と思われる。10インチのみの発売で超が付く希少盤である。指揮は当時バロック音楽では右に出る者のいなかったリステンパルト/ザール室内o.が担当。バロック作品ながらも少しのルバートがあったり、情感豊かなヴィブラートが多用され、さすがリステンパルトと言うほかない。シニアの好事家の皆様も愉しんでいただける演奏であると保証する。綿密な時代考証を元にしたリステンパルトのバロック音楽の解釈は本当に素晴らしく、1950年代の最高レベル。描かれる造詣には「雅」とさえ言える雰囲気が漂う。希少なスーパーアイテム!
オークレールの在庫一覧へ