商品コード:1333-056[PHILIPS] W.ハース(pf) ベルリン・フィル八重奏団メンバーの4人 / ブラームス:Pf五重奏曲
商品コード: 1333-056
商品詳細:1973年にベルリンで録音されたブラームスのピアノ五重奏曲Op.34。ピアニストのヴェルナー・ハースがベルリンを訪れ、ベルリン・フィルハーモニック八重奏団員のメンバーである、アルフレッド・マレチェク、ルドルフ・ハルトマン、土屋邦雄、ペーター・シュタイナーの4人から成る弦楽四重奏団と共演。PHILIPSにはベルリン・フィルハーモニック八重奏団員の録音は多く、モーツァルトなどが特に秀逸で知られる。名前の通りベルリン・フィルハーモニー生え抜きの団体でVn二人とVa、Vcを選抜すればそのまま弦楽四重奏団となる。同じ団体に属するわけでその結束は固く緻密なアンサンブルを構築する。ヴェルナー・ハースの起用は同じPHILIPS専属が大前提ではあるが楽団員たちの所望であった可能性が高い。ハースはギーゼキングの弟子で似たようなレパートリーを持つピアニスト。ギーゼキングもブラームスを録音しており、フランス物より明晰な演奏に徹している。弦楽4人の響きは美しく特筆できる。Op.34は暗調な曲ながら上手く演奏されれば得も言われぬブラームス晩年の「傑作の森」をしみじみと体感できる名曲である。ベルリンらしい全体に落ち着いたトーンで1970年代録音としては出色の演奏だと思う。土屋邦雄(1933- 2023)は東京府時代の生まれ。妻はピアニストの元井美幸。東京藝術大学でヴィオラを学ぶ。1956年、ドイツ・ヴィオラ界の第一人者ウルリヒ・コッホと、作曲家のパウル・ヒンデミットと知り合い、ドイツ行きを勧められ渡独。フライブルクの音楽学校でコッホに師事。1959年1月20日、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の試験を受け合格、以後ベルリン・フィルのメンバーとなる。また、ベルリン・バロック・オーケストラの首席奏者、ソリスト、ベルリン・フィル八重奏団等で活躍。ドイツでは小澤征爾、岩城宏之、天沼裕子といった日本人指揮者とも親交を深める。2001年7月1日、ベルリン・フィルで最後の演奏会に出演し、退団。本拠をベルリンに置きながら、日本で指揮を含めた音楽活動を展開した。2023年8月20日、食道がんのためベルリンで死去。89歳没。
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