商品コード:1333-024[COLUMBIA] D.オイストラフ(vn) L.オボーリン(pf) S.クヌシェビツキー(vc) / シューベルト:Pfトリオ1番
商品コード: 1333-024
商品詳細:1958年ロンドン録音、MELODIYA未発売。ロシア人3人によるトリオ。33CX 1627、FCX 889、ステレオも出ていた。仏プレスの音はノスタルジックでオールド・ファンには懐かしいはず。このトリオはそれぞれが巨匠たちだが、100万ドルトリオとは逆に大変調和しており、まとまりのよい同調をベースにした演奏スタイル。気心の知れた同郷3人の息のぴったり合った室内楽の妙が味わえる。尚2番は1947年MELODIYA録音で、'59年に発売されている。D.オイストラフ(vn)L.オボーリン(pf)S.クヌシェビツキー(vc)の3人は臨時編成の出稼ぎ部隊として、1950年代から英COLUMBIAレーベルに複数の録音を残している。当時3人のロシア人が英国でスタジオ録音するということは珍しく、英COLUMBIAとしても格好の販売戦略だったに違いない。彼等は大公トリオも録音しており、ベストセラーの一つだった。当然MELODIYAとの共同制作とされ、MELODIYAからもLPが発売された。また英国ではオーケストラと共演でベートーヴェン:三重協奏曲なども録音されている。西側では「オイストラフ・トリオ」として売り出したわけだが、旧ソ連でそのようなトリオが元から在ったわけではない。あくまで戦略の一つとして、ほぼ強制的にトリオを組まされたのでは?と想像してしまう。RCAにはハイフェツ他の「100万ドルトリオ」が隆盛を誇っており、EMIとしてはそれに対抗するという名目だったのではないだろうか?実は日本でもコロムビアが「世界の黄金トリオ」なる宣伝文句で謳っていた歴史がある。ピアノ・トリオはそういうレコード会社の戦略に使われ易い側面があるようだ。このロシア勢の場合、外貨を稼いで当局に上納するという共通の目的で結束ができており、演奏も反目なしに協調の精神でどれも上手くいっている。同胞という絆が持つ力は強力なのだろう。演奏は非常に良く、どうだと言わんばかりの美しい演奏を奏でるあたりは流石にそれぞれプロの貫禄を見せる。このトリオの録音に外れはないとみてよいだろう。ステレオはそこそこ高額になる。
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