商品コード:1333-020p[ERATO] G.シェベーク(pf)/ モーツァルト:Pf協奏曲23, 17番
商品コード: 1333-020p
商品詳細:1963年同時発売。シェベークはモーツァルトのソナタをモノラルでERATOに数枚入れたが、どれも素晴らしく、協奏曲にも期待が持てる。まずLDE/STEの音質の良さとパイヤールのオケが実に良い。シェベークのソロは、単に流麗なだけでなく、ある程度の重みと実在感があり、相反する2つの要素を同時に満たす類い稀な演奏。モーツァルトPf協奏曲の中でも、第一級の出来栄え。知名度こそ小さいが、ピアノ好きの方に理解され始めている。黄色の綺麗なジャケ!! シェベークのモーツァルト:Pf協奏曲はこの2曲1枚で全て。ジェルジ・シェベーク(1922- 1999)はハンガリーのセゲドの生まれ。11歳でソロ・リサイタルを開き、14歳でベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番をフリッチャイ・フェレンツと共演するなど、神童振りを発揮した。16歳のときにリスト・フェレンツ音楽大学に入学してコダーイ・ゾルターンやヴェイネル・レオーらの薫陶を受け、卒業後は欧米やロシアなどで演奏活動を始め、ヤーノシュ・シュタルケルらとも度々共演を重ねた。1949年からはブダペストのバルトーク・ベーラ音楽高等学校のピアノ科教諭に就任するも、1956年のハンガリー動乱の影響でパリに亡命を余儀なくされた。このとき、シュタルケルの援助によってブルーミントンのインディアナ大学の教授となった。また、ベルリン高等音楽院や桐朋学園大学などにも招かれてマスター・クラスを開き、後進の指導に熱心に当たった。欧州ではERATOとPHILIPSを中心に非常に多くの録音を残すも、その大半が室内楽である。ヤーノシュ、グリュミオーらが好んでシェベークの伴奏を希望するようである。それでもERATOではソロ録音が多い。そのどれもがさすがと思わせる風格と感性に溢れた演奏ばかり。モーツァルトは数枚あるようだ。ERATOではメジャーなロマン派作品のPf協奏曲も録音している。ピアノの一音の重みはギーゼキングに匹敵し、ギーゼキングには無い華やぎをも有す。ERATOモノラル期に多くの録音を残したシェベークだがこの録音はモノラル/ステレオ初期録音。派手さはないが堅実で存在感の強いソロは一聴に値する。何より自然で音楽との一体感が聴く者に安心感を与えれくれる。
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