商品コード:1334-062[PRETORIA] S.アッカルド(vn)/ Vn協奏曲/メンデルスゾーン, チャイコフスキー
商品コード: 1334-062
商品詳細:数あるアッカルドの録音の中でも特別に人気で高額なのが仏PRETORIA盤。アッカルドの初期モノラル録音である。これがデビュー録音またはそれに近い録音である。PRETORIAに2枚のモノラルLPを録音したのちの1962年RCAと契約しパガニーニの奇想曲(全曲)、ヴァイオリン協奏曲第22番などの録音によって世界的な名声を得た。PRETORIAはまだ無名に近い時代の録音である。PRETORIAは非常に希少でほぼ入荷不可能に近い幻の盤と思われていた。再版のVEGA盤をお持ちの方が大半だろう。通常アッカルドの録音といえばPhilipsやDGGが多いが、彼が国際的に有名になる以前の伊録音や伊RCAの一部録音では、超絶技巧を全面に出したヴィルトーゾ的録音がほとんど。音質も大手レーベルとは比較にならない鮮烈なモノラル。まるで10"のマイケル・レビンのようだ。これは中でも最初期の録音で、圧巻のソロが聴ける。英CLASSICS CLUB:X 531や英ARC:FDY 2057からも出ている。完全にモノラル・オーディオファイルと呼べる圧倒的な音質!強烈なデビューを飾ったアッカルドだったが有名な大手レーベルで安定した録音を出すようになると、まるで普通のヴァイオリン奏者になってしまった。環境というのは人間をここまで変えてしまう---という見本のような録音。有名になっても初心を貫き当した音楽家は数えるほどしかいないのが現実である。だがらこそ貴重な録音。耳をつんざくような凄い音が飛んで来る!凄い弦の音が飛んでくるあたりはパガニーニの奇想曲集と全く同じ。アッカルドはこの難曲を軽業師のような軽快な演奏で楽しませてくれるエンターティナー奏者だった。しかしDGGやPHILIPSでは別人のようになってしまう。音楽家という仕事の難儀さがうかがえる。
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