商品コード:1334-048[ERATO] パルナンQt. / ブーレーズ:弦楽四重奏のための書(抜粋6曲・1925) 他
商品コード: 1334-048
商品詳細:ブーレーズの作品の中では聴く機会の少ない弦楽四重奏のための書は、メシアン:「音価と強度のモード」と同時期に書かれた。セリー主義に影響を受けた作品ではあるが、兎に角各楽器の一音一音・音色の絡みが絶妙である。ブクレシュリエフ:群島(アーキペルII)は海図のような楽譜を奏者が自由に奏し、それが島を巡るようなのでこの題が付いた作品。聴く機会の少ない両曲を、古典から現代まで多くの名演を残してきたパルナンQt.の演奏で聴いていただきたい。曲は完全な現代曲だがパルナンQt.の演奏となれば興味が出る方がいらっしゃるのではないだろうか。好みの団体ならば聴いて見ようかと思った時が、新しいジャンルを開拓するチャンスである。聴いて見れば20年目前の先入観は薄らいで、面白さが解かる時代になったのではあるまいか?ベルク、ショスタコーヴィチなどが普通に聴かれる時代となった。是非パルナンQt.の演奏でこの未知なる世界を覗いていただきたい。ブーレーズ:弦楽四重奏のための書は1948年から1949年までに大部分を書き上げたものの、2016年に没するまで完成することができなかった未完の作品である。IVのみ欠落という形で、1960年にウジェル社より出版された。現在はルデュック社が出版を引き受けている。パルナン弦楽四重奏団が1970年に録音した際も、全曲の録音ではなくIIとIVとVIは未完成のため収録できなかった。それから15年後、IVのみ完成できないことを公表し、Ia-Ib-II-IIIa-IIIb-IIIc-V-VIの形で、アルディッティ弦楽四重奏団が初演した。このヴァージョンで収録に成功したのはパリジ弦楽四重奏団、2000年に入ってもIVは完成できなかった。2016年にブーレーズが亡くなった後、Jean-Louis Leleuとフィリップ・マヌリが遺稿を整理し、IVをなんとか演奏できる状態にまで補筆完成させ、IVが含まれたヴァージョンの世界初演が2018年4月10日に行われた。この際、IとIIIの演奏順序が初めて固定された。2023年現在、公開された録音はパルナンとパリジとディオティマ弦楽四重奏団によるものだけ。IVの入った全曲補筆校訂版は未だ発売されていない。
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