商品コード:1334-046[ERATO] L.スグリッツィ(hf) / クレメンティ:Pfソナタ3曲 他
商品コード: 1334-046
商品詳細:ムツィオ・クレメンティ(1752- 1832)はイタリアのローマ生まれの作曲家・音楽家。約100曲のピアノ・ソナタを残しており、とくに1780年代にウィーンとロンドンで書かれたソナタは古典派音楽の交響的ソナタとしてベートーヴェンの先例をなすとされる。実際、ベートーヴェンは、ピアノ曲に関してはモーツァルトの作品よりもクレメンティの方がピアニスティックで素晴らしいと評価している。 しかし、よく知られた作品は、初級の練習用教材であるソナチネ作品36の第1番から第6番までの全6曲であり、ソナチネ・アルバム第1巻にも収録されている。ここでソナタとされている曲も出版時はソナチネであり「小さなソナタ」として作曲された。1950年代はホロヴィッツ等が時折取り上げピアノで弾いたが、時代を考えると本来はチェンバロまたはフォルテ・ピアノで弾くのがより正しい演奏法という考え方もある。鍵盤奏者であるルチアーノ・スグリッツィ(1910- 1994)はイタリア・ボローニャ生まれのチェンバロ奏者、オルガン奏者、ピアニスト、作曲家。13歳でボローニャ・フィルハーモニカ音楽院でピアニストとしての勉強を始めた。 1924年7月から1927年1月まで、2年半に及ぶ南米大陸でのコンサートツアーに母親と叔父が付き添い、南米をツアーした。1927年にイタリアに戻ると、スグリッツィはパルマ音楽院に入学し、1929年に作曲と1930年にオルガン演奏の学位を取得して卒業した。1931年パリでアルベール・ベルテリンに音楽学と作曲を学んだ。1946年にチェンバロに興味を持ち、その後は古楽の研究に専念した。 1950年から1960年にかけてルガーノ・カメリスティカ協会で演奏した。ザルツブルク、アスコナ、ストレーザ、スポレート、ローマ、ミラノ、パリ、リエージュ、フランドル、ジュネーブなどの音楽祭にチェンバロ奏者またはピアニストとして出演した。1960年に17世紀と18世紀のイタリア音楽の編曲と編集に専念した。彼の編集作品には、ベネデット・マルチェッロの『クラヴサンのためのソナタ』やアレッサンドロ・スカルラッティの『クラヴィーアのためのトッカータ』などがある。彼は数多くの録音を残し、そのうち 7 つがディスク・グランプリを受賞した。1980年にイタリア共和国功労勲章を受章し、1985年にはフランス文化大臣ジャック・ラングより芸術文化勲章オフィシエを授与された。録音ではチェンバロまたはピアノでの演奏が多い。ここではノイペルト社のフォルテ・ピアノで3つのソナタと12のワルツ~10曲を演奏している。1960年代後期からデムスなどによりフォルテ・ピアノでの録音が行われるようになり、より身近となった。ピアノで演奏したクレメンティとは異なる魅力に気付ける内容である。
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