商品コード:1334-043[ERATO] スーク・トリオ/ シューベルト:Pfトリオ1番, Pf・Vn・Vcのためのノットゥルノ
商品コード: 1334-043
商品詳細:チェコのSUPRAPHONから発売されていたSUA 10624/SUAST 50624と同一音源のフランス・プレスである。ERATOはいきさつは不明だがSUPRAPHONと提携関係があり、お互いに音源を融通していた。もっぱらERATOがSUPRAPHON音源をテープでの提供を受けて自社製造するということが殆どであった。例を上げれば、チェンバロのルージチコヴァーの場合は何方でも録音を行っており、1970年代中期にはプラハとパリの両方で約半々程度録音したバッハの鍵盤作全集をERATOから豪華カートンケースで発売している。SUPRAPHONではこのような全集セットは発売されなかった。スーク・トリオの当音源はチェコでの1964年頃の録音でSUPRAPHONからは1965年にモノラル/ステレオで発売されたが、ERATOでは1968年頃ステレオのみがライセンス製造された。当時スーク・トリオは国際的にも重要な団体と認識されていたようである。ヨゼフ・スーク(1929 - 2011)も故人となってしまった。スーク・トリオは少なくとも1957年頃に結成されたようで、メンバーはピアノ:ヤン・パネンカ( 1922 - 1999)、ヴァイオリン:ヨゼフ・スーク(1929 - 2011)、チェロ:ヨセフ・フッフロ(1931-2009)で創設され、1980年代までは活動していたと思われる。今では全員亡くなってしまった。3人共にチェコ生まれの音楽家であり、それぞれがソリストとして大きな名声を博した音楽家たちである。米国に代表される音楽ビジネスを主体としたトリオとは一線を画す、純粋に音楽の愉しみを与えてくれる団体であった。1970年代に入ると、スーク・トリオのような団体は絶滅危惧種となってしまう。その危惧は的中し、1970年代に立ち上がった団体にもはやスーク・トリオのような音楽性を感じることはなかった。だからERATOも大量のSUPRAPHONの中から僅かなライセンス製造の一つに選んだに違いない。本国より3年程度遅れてのプレスだが、ERATOでマスタリングからプレスまで全て管理されたフランス盤である。
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