商品コード:1334-039[ERATO] F.ヴェルナー指揮/ シュッツ:ドイツ・レクィエム 他
商品コード: 1334-039
商品詳細:一部のファンから評価の高い仏のオーディオファイル、ERATO社STEシリーズ。英国とはまったく異なる発想で、独自に開発された。そのHiFi度は負けないどころか、SAXやASDを凌駕し、SXLにも対向しうる。但し、基本に音楽を音楽らしく再現するという理念があり、決して誇張されたステレオではない。また選曲も、宗教曲、合唱曲が多く、交響曲の録音はほとんど無い。バッハで有名なヴェルナーの作る音楽は、さすがの一言。ETERNA以外では、これしかないだろう。洗練の極み。先頭のレクイエムは、正式には「ドイツ・レクイエム」葬送音楽(ムジカリッシェ・エクセクヴィーエン)として1636年に作曲された。全体が三部に分けられ、第一部が「ドイツ語葬送ミサの形式によるコンチェルト」SWV.279、第二部が二重合唱モテット「主よ、あなたさえこの世にあれば」SWV.280、第三部が「シメオンの頌歌」SWV.281いう構成。B面中央までがドイツ・レクィエム。B面後半にはシュッツの代表作である小宗教的協奏曲集第2部 (Kleine Geistliche Konzerte・Teil 2) ~1曲とシンフォニア・サクラ第1集(Symphoniae Sacrae I)~1曲という3曲入りのLPになっている。シュッツ作品を多少わかっていないとB面後半の小宗教的協奏曲集第2部とシンフォニア・サクラ第1集があたかも「ドイツ・レクイエム」の構成曲のように感じてしまうので注意。全く別の曲である。F.ヴェルナーはバッハのカンタータをかなりの数録音したものの後半では既に1970年代に入ってしまい、全曲録音どころかバッハ以外の作品は殆ど録音に至らなかった。然も1970年代に入るとミシェル・コルボという強力なライバルが現れ、ERATOとしても世代交代を推進していたので、ヴェルナーはやりたかったシュッツ作品をこの1枚に凝縮したのだろう。尚、この録音にはETERNAからアデーレ・シュトルテ(s)が参加している。F.ヴェルナーがシュトルテ(s)のことを知っていて然もレーベルの垣根を超えてまで起用したことに驚きを隠せない。バッハ指揮者として大きな名声を博したF.ヴェルナーのバッハ以外の録音にの興味を覚える方に是非。新世代のミシェル・コルボにはない重厚感は感じられると思う。
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