商品コード:1335-026[HMV ] G.バッカウアー(pf)/ サン・サーンス:Pf協奏曲2番, フォーレ:バラード, クープラン:組曲~花傘 他
商品コード: 1335-026
商品詳細:ジーナ・バッカウアー、1913年ギリシャ生まれ。父親はオーストリア人。アテネ音楽院でウォルダマール・フリーマンに師事しながら、両親の希望に従ってアテネ大学で法律を学んだ。その後、パリのエコール・ノルマル・ド・ミュージックでコルトーに師事し、また1933年から2年間ラフマニノフにも師事している。1935年にミトロプーロスの指揮でアテネでデビューを果たし、1935年に公式デビュー、亡くなるまでに600回以上の演奏会を開いており、第二次世界大戦中に中東において催された連合国軍のための慰安演奏会もそのうちに含まれる。ユダヤ系ギリシャ人指揮者モーリス・アブラヴァネルと親しく、その為しばしばユタ交響楽団とも共演した。没年にジーナ・バッカウアー国際ピアノ・コンクールが開始された。夫は指揮のアレック・シャーマン。デンマーク王妃イレーネ(元ギリシャ王女)のピアノ教師でもあった。'50年代HMVに多くのPf協を録音していて、モーツァルト、バッハもある。指揮は殆ど夫君。モーツァルト弾きとしてHMVにPf協奏曲17/24/26番の10"×3枚、そして12"は9番+ソナタの4枚存在する。テューレックに似た柔らかな音色を持ち、残されたLPはどれも人気が高い。コルトー直伝の優雅なB面のバラードは絶品!1960年頃Mercuryに移籍して米国でも活躍したリンパニーと並ぶ大物女性ピアニストだった。モーツァルト以外の曲も持前の上品さで弾かれると流石の気品と洗練が曲を包み込む。触れば崩れそうなほどのデリケートで柔らかい音色を持った貴重なピアニストだった。サン・サーンスでは意外な程の強い打鍵を使いモーツァルトとは異なるスタイルを見せる。1976年に63歳で没した。アテネ北部にある旧バッカウアー邸は観光地となっており、世界中から多くの好楽家を集めている。ここでは、在りし日のバッカウアーに倣って野良猫に餌をやることが観光客の慣わしとなっている。
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