商品コード:1335-006[ARCHIV] W.シュナイダーハン(vn) / バッハ:無伴奏Vnパルティータ2番
商品コード: 1335-006
商品詳細:ヴォルフガング・シュナイダーハンはバッハ:無伴奏Vnソナタとパルティータ全曲録音はしていない。よって箱などの大物は存在しないが、10"に1曲、無伴奏Vnパルティータ2番B.1004を1955年ウィーンで録音している。もしこの時期に全曲録音していれば、今ではトップアイテムの一つで高額箱となっていたのは明らかである。Archiv Produktionでは1980年までについにバッハ:無伴奏Vnソナタとパルティータ全曲録音がLPで発売されることはなかった。無伴奏チェロ組曲はフルニエが全曲録音して大ヒットLPとなったことを考えると、無伴奏Vnソナタとパルティータに関してはなぜ?という疑問でしかない。そもそもヴォルフガング・シュナイダーハン以降Archiv Produktionでは目立ったヴァイオリン奏者が出てこなかった。いつかやろうという機運はあったと思われるが、チェロのフルニエに見合うようなヴァイオリン奏者がいなかったことが大きな原因ではないだろうか?1960年代にDGGでシェリングが行ったという事実はあり、同じグループに2人はいらないと考えられたのだろうか? しかしバッハをレーベルの柱としてきたArchiv Produktionとしては不満を感じる部分である。それもあって、1曲だけの10"ではあるが、シュナイダーハンの無伴奏Vnパルティータ2番はArchiv Produktionにとっての遺産といって差し支えない録音である。あの時やっておけばよかったとArchiv Produktionの幹部の中にそう考えた人物は多いだろう。この録音はシュナイダーハンの特筆が如実に反映された演奏となっている。良い意味で生真面目な性質で正攻法で挑んだ至極まっとうな演奏である。その生真面目さが裏目に出たのがK.リヒターとのバッハ:Vnソナタ全集であった。この録音は1955年でシュナイダーハンもまだ生気をタップリと宿した状態であり、生真面目過ぎて融通のなさ、遊びの無さはさほどマイナスには働いていない。むしろドイツ人ヴァイオリン奏者を代表しての考えがよく伝わる演奏となった。世界にはもっと楽しく、綺麗に演奏するヴァイオリン奏者はたくさんいる。しかし、これがシュナイダーハン及び多くのドイツ人ヴァイオリン奏者が一致する一つの答えなのだろう。
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