商品コード:1337-049n[COLUMBIA] H.v.カラヤン指揮/ ブルックナー:交響曲8番(ハース版)
商品コード: 1337-049n
商品詳細:英国では、当初モノラル33CXのみ発売。ステレオは独COL STC 90972-3(表面隆起の危険因子あり)のみというカラヤン/ベルリンpo.のドイツ録音。聴いてみると、凄い迫力に圧倒される。英国のオケとは少々空気の色合いが異なるのが解かる。この後、カラヤンはDGGへ移り、ベルリンpo.の常任になるが、それ以前から、このような形で接点が多かった。英国やウィーンとは別次元の色を持つベルリンpo.の魅力を知らしめる一枚。演奏は正攻法で端正。かなりダイナミズムが大きい録音。カラヤンはDGGに移った後の1975~1981年に全曲録音を初めて完成させた。それ以前にはEMI系に4/7/8番の3曲をベルリンpo.と録音している。8番はその後1988年ウィーンpo.ともデジタルで再録音しているが結局デジタル期以前の大半の曲はベルリンpo.とだけ録音している。ブルックナーはベルリンpo.という図式がカラヤンの中にあったようである。ベートーヴェンやブラームスは何度も全曲録音を行ったが、ブルックナーの全曲録音はDGGでの1回だけとなった。尚その全曲録音で最初の録音となったのは8番であった。少なくとも3回は録音した8番だが何れもハース版を使っている。ブルクックナーでは演奏家の意思は使用する版に表れるらしいが一貫してハース版を使い、はじめの2回はベルリンpo.を使った所にカラヤンの拘りが見てとれる。最も3回目のウィーンpo.については、S.マイヤー問題に手を焼いたカラヤンは次第にウィーンpo.との録音が増えていったという話があり、3回目は妥協の産物の可能性が高い。1957年といえばカラヤンは1955年からベルリンpo.の芸術監督に就任したにも関わらず、まだ完全にベルリンpo.を掌握出来ていなかった時期である。にも関わらず、この演奏はやりたいことがほぼ完成しているような印象を受ける。大胆なパンチはないがレガートさせた美しい演奏であり、カラヤン節がベルリンで始まった時期のようである。
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