商品コード:1337-036[COLUMBIA] H.v.カラヤン指揮/ ドヴォルザーク:交響曲9番「新世界より」, スメタナ:モルダウ(ヴルタヴァ)
商品コード: 1337-036
商品詳細:カラヤンの「新世界より」として有名な英SAX。オーディオファイルとしても最もカラヤンの名を世界に知らしめた録音。ステレオの「新世界」としては決定的な名演。そのテンポといい、ダイナミズムといい、これ程の録音はそうそうない。一つのスタンダード。特に盛り上がりの所では意外なほど贅肉を削ぎ落としたシャープな表現で、迫力も満点。いまだカラヤンの「新世界より」の人気は高い。そのふんわりした英国特有の優雅な音質は他国では真似が出来ない。この録音はフィルハーモニアo.ではなくベルリンpo.と行なっており、カラヤンの希望が通った録音と思われる。尚、初回録音は1940年6月17日~18日、21日~22日(ベルリンpo.)のSPがあるのでこれは2回目録音となる。カラヤンは既に1955年に亡くなったフルトヴェングラーの後任としてベルリン・フィルの終身首席指揮者兼芸術総監督に就任した。戦後、フルトヴェングラーが亡くなるまでカラヤンはベルリン・フィルの指揮台に2~3回しか登場しておらず、急転直下の就任であった。EMIではカラヤンが何時EMIと決別するのか囁かれていた時期である。更には1956年にはウィーン国立歌劇場の芸術監督に就任した。ベルリンとともに、世界の人気を二分する両オーケストラを同時に束ねることになり「帝王」と呼ばれ始める。ある程度自由にどのオケとも録音が可能な状況であった。カラヤンは5回「新世界交響曲」を録音しているが、前4回は全てベルリンpo.、5回目がウィーンpo.と、フィルハーモニアo.とは1回も録音していない事実がある。ベルリンpo.はDGGの専属オケであったが、カラヤンの意向でその掟が破られた結果となった。この録音は英EMIに籍を置きながらベルリンpo.との録音を行ったのである。この録音はカラヤンの DGG 移籍のための手切れ金替わり等と囁かれたらしい。そしてこの録音が「EMI 初のベルリン・フィル登場!」となったのである。同じ日にヒンデミットの「画家マティス」もベルリンで録音している。1958年5月にはスメタナ:モルダウも録音された。色々な組み合わせで「新世界交響曲」、「モルダウ」、「画家マティス」が発売されている。DGGに入れた3回の録音を遥かに凌駕する1957-8年録音。
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