商品コード:REG-3528p[英DECCA] V.アシュケナージ(pf) / シューベルト:Pfソナタ18番
商品コード: REG-3528p
商品詳細:今では指揮者として有名だが、ピアニスト・アシュケナージは、モスクワ音楽院在学中からメロディア、EMIに録音を開始、DECCAには1960年代後半から録音を開始。メジャーなピアノ・ソロ曲は大方録音したようだ。シューベルトはSXL 6260/6602/6739の3枚を録音。中庸を得たその表現は、万人に受け入れられるスタイルではあるが、辛口のピアノ・ファンの心を掴めるかは?DECCAの音質も功を奏しバランス良い仕上がり。アシュケナージは1937年にソ連のゴーリキー生まれ。1955年にワルシャワで開催されたショパン国際ピアノコンクールに出場し、2位に輝いた。1962年にはチャイコフスキー国際コンクールに出場しジョン・オグドンと優勝を分け合った。1963年にソ連を出国しロンドンへ移住、以後ソ連のあらゆる公式記録からその名を抹消された。1960年代中期からDECCAに録音を開始、英国では特に高い評価を得ていた。A面の頭は大きな拍手から始まる。正直1970年代に入ってからのアシュケナージの演奏にはぬぐい切れない小粒感が付きまとうが、ここではライヴとあって彼の一番良かった頃の演奏と殆ど同等の内容が聴けるLPである。DECCAが鳴り物入りでこの優秀なコンクール制覇者を獲得したこともあって多くの録音機会を与えたのは事実である。アシュケナージ自身全てにおいてその期待に応えたのかは聴衆に任せるとして、これはなかなか聴き応えのある演奏会である。この調子でスタジオ録音もやってくれたらよかったのだろう。誰でもライヴの方が真の実力が出るのは当然だろう。アシュケナージの生演奏を聴いたことのある方には良い思い出となり、そうでない方には良かった頃のアシュケナージの演奏に触れる良い機会になるだろう。
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