商品コード:1338-057[BAM] F.カステ(lute) / 16・17世紀Lute作品集(全14曲)
商品コード: 1338-057
商品詳細:サン・マルコ寺院のオルガニストだったG.ガブリエル、フランスのリュート奏者のN.バレ、スペインのビウエラ奏者ナルバエス、リュート奏者として最も名を馳せたダウランドら、16~17世紀の作曲家たちによるリュート集。カステのリュート演奏は旋律ラインを浮き立たせるスタイルではなく、全ての音の調和を大切にしながら豊かに響かせようとする。とくにオルガンとの音の優しい溶け合いは非常に美しい。この編成によるダウランドやその他の作品では、心が洗われるような穏やかな調べに魅了される。全部で14曲あり、日本語翻訳されていない曲ばかりで原曲で表記している。初期のステレオ録音の為か、一方のチャンネルがリュート、もう一方のチャンネルがスピネットまたはポジティーフ・オルガンと、左右にはっきり分かれるタイプのステレオとなっている。1970年代初期の発売でDisc'Azの資本が入った後の録音。音質は良い。スピネット(英語)は小型のチェンバロである。スピネットという用語は主にベントサイド・スピネットのことを指すが、イタリアに見られる多角形のヴァージナルもスピネットと呼ばれる。ベントサイド・スピネットは三角形に近い外形をもち、弦は鍵盤に対し斜めに張られる。 一般的に一段鍵盤、弦は8インチが1列のみであり、時にバフストップが付いていることもある。英: spinet、仏: epinette、伊: spinetta、西: espinetaと各国で多少発音が異なる。リュート奏者フランソワ・カステ(1940-?)はアルジェリア生まれのフランス人。アルジェ音楽院を卒業後、ジュネーブの一貫したギター教育体系の恩恵を受けることができたフランス人ギタリストの第一世代の一人であった。当時の「先駆者」の一人として、1968 年にフランスの音楽家によるリュート音楽の最初の LP を録音した(BAM :C 106「17世紀のリュートの巨匠たち」)。1968年には「アンサンブル・ミュージック・アンシエンヌ・ド・リヨン」を創設し、8年間指揮することになった。友人でオルガン奏者、チェンバロ奏者のピエール・ペルディゴンとデュエットをしたり、アルフレッド・デラー、シャルル・ラヴィエ、ミシェル・コルボズと共演している。フランソワ・カステは現在、ニヨンのエコール市立音楽院のジヴォール音楽院の認定教師である。作曲も行い、かなりの数の楽譜を出版している。このLPでは当時殆ど演奏されたことのない16・17世紀の古楽作品に注目し、全14曲もの曲を収録している。
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