商品コード:1338-031n[ETERNA] K.ズスケ(vn) / ハイドン:Vn協奏曲1, 4番
商品コード: 1338-031n
商品詳細:1964年、技師シュトリューベンによる録音。1966年モノラルで発売され、1974年になって初めてハイドン・エディションとしてステレオが発売された。ETERNAは'60年代中期、まだステレオの製造環境がなく、DGG払い下げの機材を使用していた。そして、ステレオ機材の導入後、当時録り溜めてあったステレオ音源を続々とプレス。ここにETERNA黒サウンドが誕生する。しかしETERNAでは先行発売されたモノラルに圧倒的な音楽性のアドヴァンテージがある。モノラルを聴いた後にステレオ黒銀レーベルを聴いてみればよく理解されるだろう。ステレオは肉をそぎ落とすことですっきりするが、肝心のボディは痩せ細ってしまう事実を知らない方が多い。ステレオ偏重は第2次大戦で敗戦国となった国に特長的な現象である。戦後80年が経とうとしている。日本でもモノラルの良さが認識されることを切に願う。モノラルこそズスケの美しい音色がフルボディでたっぷり楽しめる一枚。これは1964年ズスケが初めてソリストとして録音した協奏曲である。1962年コンヴィチュニーからベルリンにベルリンsk.のコンマスとして招聘されたばかりだった。翌1965年にズスケ弦楽四重奏団がベルリンにて発足する。協奏曲が録音されたということはトップソリストとして当局から承認された事を意味する。ズスケにとってはさぞかし晴れがましい録音だったに違いない。スゥイトナーとの初共演録音である。ズスケは全く気負いなく何所までも自然体で既に確立していた自身のスタイルを存分に披露している。このあと、本人にとってもETERNAにとっても輝かしい未来が待っていることとは当時誰一人知る由もなかっただろう。尚、1974年発売のステレオとは別録音ではないかと思うほど音質が異なるので、モノラル、ステレオどちらも捨てがたい貴重なLPである。個人的にはモノラルの分厚い音がよりズスケの本質に迫っているのではないかと感じる。数少ない協奏曲である。ズスケ最初の協奏曲録音となった。
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