商品コード:1338-026n[ETERNA] H.ボンガルツ指揮/ ベートーヴェン:エグモント
商品コード: 1338-026n
商品詳細:1970年技師H.クンツェによる録音。針を落とせば、SXLにも負けない厚い音が飛び出してくる。ボンガルツ/ベルリンsk.の珍しい録音。序曲と9曲からなる「エグモント」は、付随音楽に分類される。ゲーテの劇「エグモント」の為に書かれた。第1曲と4曲にソプラノのソロが入る。序曲が良い出来。交響曲の余白等に入ることもある。1曲目のソプラノアリアも実に雄壮で、第九の合唱をイメージする。音質も素晴らしく、名演中の名演として、広く聴かれて欲しい。長ステは無い。ベートーヴェンの「エグモント」といえば序曲でお馴染みの曲名。同じく序曲では「レオノーレ」もよく登場する曲名である。「レオノーレ」はベートーヴェン唯一の歌劇「フィデリオ」と関連が深い曲だが、「エグモント」は歌劇ではなく劇付随音楽である。ゲーテの1787年の同名の戯曲に曲を付けたものである。現在では序曲のみが単独で演奏されることがほとんどだが、他にソプラノ独唱を伴う曲を含む9曲の全10曲で構成される付随音楽。現在では「エグモント」が劇として上演されることは多くないが、日本では1969年にNHK交響楽団が川久保潔を語り手として上演している。また録音でも「序曲」は広く演奏されるが劇付随音楽の全曲としての録音は少ない。ETERNAではベートーヴェン大全集のための録音として1970年7月に東ベルリンで録音され、1972年に発売された。語り手はホルスト・シュルツ。LBGの分類ではバレー、ヴォーカルのVII 2.3 Schauspielmusikに該当する。芸術コンサルタント:Dr.Johanna Rudolphを迎え、しっかりと歴史背景を反映した演奏となっている。作品の依頼主は1809年、ウィーン宮廷劇場の支配人であるヨゼフ・ハルトルで、ゲーテとシラーの戯曲に音楽を付け、一種のオペラのようにして上演する計画を立て、ベートーヴェンに依頼している。因みに、シラーの作品から選ばれたのは『ヴィルヘルム・テル』であり、こちらはアダルベルト・ギロヴェッツに作曲が依頼された。1810年5月24日にブルク劇場でベートーヴェン自身の指揮で初演された。尚、序曲は初演に間に合わず、6月15日の4回目の公演から付されたと考えられている。近年の欧米での演奏会や録音等での語り手役には俳優などがしばしば起用され、例えば1991年のベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサートで演奏されたときは、ブルーノ・ガンツが語り手を務めている。数少ないベートーヴェンの舞台作品としての価値は高い作品である。
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