商品コード:1338-020n[COLUMBIA] O.クレンペラー指揮/ モーツァルト:交響曲35番「ハフナー」, 36番「リンツ」 他
商品コード: 1338-020n
商品詳細:雄大にして、堂々たる山のようにそびえるモーツァルト。そんな形容が似つかわしい。これ以上重厚になると、モーツァルトらしさが失われる手前で抑えている所が、クレンペラーの美学。ところでリーマンショック以降コレクターの方々が、ベートーヴェンの交響曲を見限ったようだが、クレンペラーの残したモーツァルトは一つのスタイルとして今後も残ってゆくだろう。'70年以降交響曲が軽くなってしまった。クレンペラーのスタイルはどの作曲家でも基本変わらない重厚さを伴う。その為、曲によっては合う、合わないが出てくることはご承知だろう。モーツァルトはどうだろう。確かに近年のスタイルからみればまったり重い気分である点は正しい。しかし勿論十分許範囲内であり、さっぱりした演奏より、古き良き時代の重厚な演奏をお好みの方も居られて当然である。36番は1956年時点で重苦しい演奏ではない。クレンペラーの特徴がしっかりと発揮された演奏というべきだろう。1960年代も中期をすぎると完全に消滅したスタイルである。35番/序曲は1960年と、36番から4年程の開きがあるにも関わらず、聴いた印象は間隔が空いたようには感じない。ロンドン・キングスウェイホールにて録音され、COLUMBIA:33CX 1786/SAX 2436(B/Sレーベル)にてリリースされた。36番はVOXに旧録音がある。35番はこの1回だけである。1956年当時のフィルハーモニアo.は張りがあり絶好調といえる状態。オケが本当の意味で自然体であり、指揮者の存在が消え入るような印象がある。格調高き真骨頂はこの1956年録音でより完璧に味わえる。クレンペラー/フィルハーモニアo.のモーツァルトは時系列に1954年10月:29(旧録音)/41番(旧録音)→1956年3月:セレナータ・ノットゥルナK.239/アイネ・クライネK.525→1956年7月:25/36/38(旧録音)/40番→1956年10月:39番(旧録音)→1960年10月:35番→1962年3月:38(新録音)/39番(新録音)/40番(新録音)/41番(新録音)→1963年10月:31番→1965年9月:29番(新録音)となる。フィルハーモニアo.の黄金時代が味わえる録音!ステレオは勿論希少!
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