商品コード:1338-016n[ETERNA] A.シュミット(pf)/ モーツァルト:Pf協奏曲15, 21番
商品コード: 1338-016n
商品詳細:A.シュミットは'70年代に入ってマズアとの全曲録音を果たしたが、この2曲はそれ以前にスウィトナーと入れた全て。15番のみ10"のモノラルが初出。ETERNAはモノラルが出たあと10年程経って初めてステレオが出るケースが多く、擬似ステレオではない(ステレオプレスの技術が西側より約10年遅れた為)。正直言って、シュミットのソロは2回目より抜群に良い。それぞれ、シュトリューベン、ルンゲの録音。みずみずしく、美しい理想的なモーツァルト!! 825 464はV字ステレオが同一番号で存在するが滅多にない高額盤で黒厚盤なら十分満足いただける音質である!但しモノラル820 464は別格!アンネローゼ・シュミット(1936-2022)はアンネローゼ・ベック で、ドイツ、ルターシュタット・ヴィッテンベルク出身の美形の女性ピアニスト。父がヴィッテンベルク音楽院の院長であった為、英才教育を受け、幼少時の1945年9歳で正式にデビューした。1955年ライプツィヒ音楽院を卒業。1956年の国際ロベルト・シューマン・コンクールで優勝した。その為ETERNAのシューマンEDにも参加している。1987年ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン教授及びピアノ学科学部長に就任。1990年にはそのまま学長となった。2000年からはショパン国際ピアノ・コンクール評議員を務めた。2006年にコンサート・ピアニストを引退。2022年に亡くなった。日本へは1973年から数回訪れている。1977年の来日では東京文化会館でブラームスのピアノ協奏曲第2番をグシュルヴァウアー指揮/読売日本交響楽団と披露した。当初よりモーツァルト弾きとしてモノラルでソナタ録音などもあったが、ETERNAに一人で複数台Pf用とチェンバロなどで演奏される初期番号は除く、5番以降の17曲の協奏曲とロンド2曲をクルト・マズアと共に録音したことは永久に記憶されるであろう。しかしその前に1963年スウィトナーと入れた2曲を超えることはできなかった。それでも東独に17のモーツァルト協奏曲を残した実績は大きいと言わざるを得ない。彼女の音は清潔且つ端正。情感タップリではなく楽譜に奉仕するタイプである。自分を出さず曲に寄り添う。従ってフランス系の1950-60年代に活躍したスタイルと比べると物足りなさが残る。しかし少し物足りないくらいが繰り返し聴くには必要な条件である。コンヴィチュニーのベートーヴェンと同様ETERNAにある美学だろう。これがスウィトナーとの録音の1964年最初に出た全集録音以前の単独録音。
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