商品コード:1338-013[HMV] J.ベイカー(ms) Y.メニューイン指揮/ バッハ:カンタータ 82, 169番
商品コード: 1338-013
商品詳細:ユーディ・メニューイン(1916 - 1999)は米国系ユダヤ人として少年時代からSP録音を多数行い、1950年代に入ると英国に居を構え、His Master's Voiceに多数の録音を始めた。英国に帰化したのは1985年と想像よりずっと後の事である。1959年にはイングランド南西部のバースで開催されていたバース国際音楽祭の芸術監督に興行主のイアン・ハンターから招かれ、メニューインは1968年までその職を務めた。このフェスティバルは毎年 5 月下旬に 12 日間にわたって開催され、オーケストラやクラシックの名手、ジャズ、フォーク、ルーツ、ワールド・ミュージシャンによるコラボレーションや委嘱作品など、様々なイベントが行われた。ミュージシャンには有名アーティストや新進気鋭のアーティスト、様々な音楽学校、大学、カレッジの学生、プロとアマチュアの両方の地元のミュージシャンが含まれていた。プログラムは、映画、講演、マルチメディア・イベント、音楽劇、展示会、ダンスなど。2013年には、バース国際音楽祭は65周年を迎えた。メニューインは以前にはEMI社の意向でメジャー協奏曲ばかりを録音してきたが、バース祝祭室内o.を使ってこのオケでソリスト、指揮者として、これまでにはない作品の録音を行えるようになった。バッハのカンタータという英国EMIでは殆ど録音されなかったドイツの曲にも手を伸ばし、自身の考えるバッハ像を提示している。それはドイツ人の演奏とは異なり、より自由度が高い演奏である。この2曲はメゾ・ソプラノのジャネット・ベイカーが一人でソロを歌うソロ・カンタータ曲であり、英国人であるベイカーもしっかりとドイツ語で対応している。ドイツ人からみても遜色のない演奏だろう。A面のカンタータ82番は聖母マリアの記念日を祝す作品で、ソロはバリトンの楽譜がBWV 82で、メゾ・ソプラノ用がBWV 82aである。バリトン用がオリジナルで、ソプラノ用、メゾ・ソプラノ用が編曲らしい。したがって、このLPで正しくはBWV 82aでなくてはいけない。出だしの器楽合奏が印象的で、ソロ・カンタータの最高峰とされる曲である。B面169番の出だしのシンフォニアはチェンバロ協奏曲第2番BWV1053の第1楽章が使われる。バッハ得意の転用がある。またBWV1053の第2楽章も同じカンタータのアリアを転用し、第3楽章はカンタータ第49番『われは生きて汝をこがれ求む』に転用された。勿論カンタータが先に作曲されている。この曲もアルトまたはメゾ・ソプラノのためのソロ・カンタータ曲。ジャネット・ベイカーを迎え、適した2曲を選んだ秀作LP!
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