商品コード:1338-012[HMV] K.フォルスター指揮 E.ケート(s) D.フィッシャー・ディースカウ(br) 他/ バッハ:カンタータ 208番, テレマン
商品コード: 1338-012
商品詳細:ジャケットに大きくディースカウの文字があるが、それは後半ディースカウの出番が多いからでディースカウの為の録音ではない。それより、バッハの面に針を落とせばE.ケートの可憐な揺れる声が飛び出してくる。指揮はバッハの大家であり歴史に残る合唱指揮者K.フォルスター、もちろんオケと合唱は聖ヘドヴィッヒ。特に優れた狩りのカンタータ録音として推薦したい。すっかり古楽スタイルの世の中になってしまったが、こういう古典的正統派の演奏を聴くとどこかほっとする。バッハとテレマンのカンタータ集でカール・フォルスター指揮ベルリン・聖ヘドヴィヒ大聖堂合唱団によるドイツEMI系録音。オケはベルリン交響楽団が担当。ソプラノはエリカ・ケートが参加している。A面のバッハは狩りのカンターで知られるBWV 208。ソプラノ2人(E.ケート、A.クッパー)、テノール(F.ウンダーリヒ)、バリトン(D.フィッシャー・ディースカウ)の4人がソリスト。有名なソプラノのためのアリアである第9曲「「羊は安らかに草を食み」は勿論エリカ・ケートのソロ。ケートはB面頭の第13曲「Weil Die Wollenreichen Herden」も歌っている。 このLPでしか聴けないアリアである。B面の途中から始まる、テレマンはカナリア・カンタータ、「老練なカナリアの追悼の曲」と呼ばれ、かつて人間のようによくく歌ったが、猫によって死んでしまったカナリアを悼み作曲された「悲喜劇カンタータ」である。1737年頃に書かれたらしい。この曲はバリトン(D.フィッシャー・ディースカウ)のソロのみで演奏される。演奏される機会の少ない曲だけに、たまにはバッハ以外のカンタータも良いと思う。指揮のカール・フェルスター(1904-1963)はドイツ、アッパー・プファルツ州グロースクレナウの生まれ。レーゲンスブルク神学校に入学し、レーゲンスブルクの哲学神学大学で哲学と神学を学んだ。 1928 年に彼は司祭に叙階され、1928 年から1929 年にかけてクルメインで牧師として働いた。1929 年から 1933 年まで国立音楽アカデミーとミュンヘンのルートヴィヒ・マクシミリアン大学で教会音楽、作曲、音楽学の研究を修了。 1933 年に博士号を取得して研究を完了。1933 年から 1934 年にかけて、レーゲンスブルクの教会音楽学校の校長および講師を務めた。 1934年にベルリンの聖ヘドヴィッヒ大聖堂の大聖堂音楽監督に就任した。この立場で、彼は1963 年に亡くなるまで聖ヘドウィグ大聖堂の聖歌隊を指揮した。フォルスターの主な功績の 一つは、第二次世界大戦後、ベルリン西部の分断後の合唱団の再建であった。彼のリーダーシップの下、この合唱団は戦後最高の国際的名声を獲得し、最も有名なアーティストやアンサンブルと協力し、数多くの録音を残した。1952 年にベルリン工科大学の音楽学の名誉教授に任命され、 1954 年にはベルリン自由大学の音楽監督に任命された。1953 年にベルリン芸術賞も受賞した。聖ヘドヴィヒ大聖堂は、ベルリンのミッテ地区のベーベル広場にある、1753 年に創建されたベルリンで最古のローマ・カトリック教会。歴史は不明だが聖ヘドヴィヒ教会cho.はこの大聖堂付属の歴史ある大人の男女混成合唱団である。ベルリン交響楽団は1966年に創設された市民オーケストラで、カール・フォルスターはこのオケの初代指揮者?であると思われる。
フォルスターの在庫一覧へ