商品コード:1338-004[COLUMBIA] H.v.カラヤン指揮/ シューマン:交響曲4番
商品コード: 1338-004
商品詳細:カラヤン初期頃の録音。気力、演奏ともたっぷりの充実を見せる。おそらくカラヤンの最も脂の乗っていた時期だろう。ステレオに勝るとも劣らない音響はモノラルらしい立体感と広がりをも感じる、優れた録音。'50年代後期としては破格に良い。クレンペラーとは又異なる大胆さがあり'60年代DGG時代からは想像もつかない、内声部の充実したオケだ。カッサンドル工房のピンク色の棒付ジャケが美しい。1957年4月のベルリンでのモノラル録音。この1957年には同楽団と初の日本演奏旅行を行った。シューマン:交響曲第4番はカンテッリ/フィルハーモニアo.が英COLUMBIAで1953年5月15/21日ロンドン・キングズウェイ・ホールで初録音を行っており、その関係もあってかフィルハーモニアo.ではなくベルリンpo.を選んだのかも知れない。カラヤンは既に1955年より1989年までベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の終身指揮者・芸術監督を務めており、英COLUMBIAから離籍する1960年までの5年間はフィルハーニアo.とベルリンpo.、更に1956年にはウィーン国立歌劇場の芸術監督に就任した為、ウィーンpo.とも録音を行っている。つまり1955~1960年までは世界のメジャーオケの3つからある程度好きなオケと好きな曲を録音する自由があったと言える。カラヤンはフィルハーモニアo.とは最後までシューマンを録音することはなかった。ベルリンpo.こそシューマンに適合すると考えていたようである。また1972年頃にDGGに全4曲を録音するまではこの4番しか単独録音はない。これは意外な事実であると言える。さてこの初回録音だが、手法としてはフィルハーモニアo.時代のスタイルをベルリンpo.にも当てはめた印象がある。大上段に構えた壮大で豪快な演奏はとてもDGGの2回目録音と同一指揮者とは思えない違いようである。このスタイルが1970年代後期まで継続していたらカラヤンの名声は今より数倍輝かしいものとなっていただろう。良い意味で期待を超える演奏を与えてくれるカラヤン唯一のシューマン、モノラル録音である。この録音は1970年までに12"化されていない。英国COLUMBIA:33C 1056、仏COLUMBIA:FC 1070、独COLUMBIA:33WC 504(危険因子含む?)→C 70 080(危険因子含む?)の3種が選択肢となる。カラヤン/シューマンの最良の録音!
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