商品コード:1339-019p[CLUB NATIONAL] ハンガリーQt. / モーツァルト:弦楽四重奏曲17番K.458「狩」, 19番K.465「不協和音」
商品コード: 1339-019p
商品詳細:ハンガリーQt.のモーツァルトは英COLOMBIAに16/18番(K.428/464)の1枚、17/19番は1回目欧州COLUMBIA、これがVOXでの2回目録音になる。1962年の発売。仏クリュブ・ナショナルはフランスVOXのサードパーティ・プレスで音源は当VOXと思われる。彼らの2回のベートーヴェンは名演の一つとして知られる所だが、これはステレオ録音のベートーヴェンによく似ている。弦はよりスムーズでモノ録音のような厳しさはない。しかし一糸乱れぬコントロールされたアンサンブルはさすがで、4人が均等にバランスを取る。ハンガリーQt.の特徴はこのモーツァルトにもよく出ており、やや鋭角的に切り込んで行くも、演奏そのものはこなれた滑らかさがあり聴きやすい。1950年代の張り詰めた緊張感からは解放されている。1960年代に入ると時代の変化から昔の弦をギシギシとぶつけ合うスタイルはなくなってゆく。モーツァルトでは特にそうである。ハンガリーQt.は1935年ハンガリーのブダペストで創設された団体。創設メンバーは第1Vn:シャンドール・ヴェーグ、第2Vn:ペーテル・セルヴァンスキー、Va:デーネシュ・コロムサイ、Vc:ヴィルモシュ・パロタイの4人。1937年に第1Vnがゾルタン・セーケイに交代し、その後変わることなくリーダーとして運営した。1959年頃に当録音の4人、ゾルタン・セーケイ/ミーハイ・クットネル/デーネシュ・コロムサイ/ガボール・マジャールに固定され、安定して録音を重ねる。この時期が第二の黄金期に当たる。2回目のベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集もこのメンバーであり、フランスCOLUMBIA、DF、Concert Hall、DGGなど平行して、1961年頃からVOXへの録音を開始する。この時期は一つのレーベルに絞らず各社に様々な録音を行った充実の時期に当たる。1970年の解散までに最後の4人が残した録音群は歴史に残すべき名演群である。当2曲も含まれる。モーツァルトは全曲録音はなく、VOXには6曲のハイドンセットのみである。米国ではVOX-BOXの箱(VBX/SVBX 589)で発売された。フランスでハイドンセットの全6曲は出ていないと思われる。VOX音源のモーツァルトは英国/ドイツでは完全に未発売と思われ、フランスでは仏VOXから2曲のみ、Club National du Disqueからは当2曲を含む4曲2枚がリリース。フランスでも14番(K.387)/15番(K.421)の2曲は未発売の可能性が高い。Club National du Disqueは仏VOXのクラブ盤として平行発売されたプレスで仏VOXが正規盤、CND番号がクラブ盤となるがCND番号もパテプレスで逆にクオリティでは正規盤を上回る可能性が高い。
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