商品コード:1339-012n[MELODIYA] B.ヴァシリャウスカス(org)/ バッハ:Orgと管弦楽のための協奏曲(3曲), ヘンデル:Orgと管弦楽のための3つの小品
商品コード: 1339-012n
商品詳細:リトアニアで活動を続ける指揮者サウリュス・ソンデツキス(1928 - 2016)は今やMELODIYAになくてはならないバロック系指揮者の一人。ヴィリニュス音楽院でヴァイオリンを専攻した後、モスクワ音楽院で指揮をマルケヴィチに学ぶ。1960年にはリトアニア室内管弦楽団を創設し、2004年まで芸術監督兼首席指揮者を務める。同国の指揮者として初めてザルツブルク音楽祭に参加し、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を指揮する。これらの業績によりソ連人民芸術家の称号を受けている。教育者としても後進の指導にあたり、リトアニア音楽大学教授、サンクトペテルブルク音楽院名誉教授を務めた。特にバロック作品を得意としておりバッハの録音も多く、ピアノのニコラーエワとバッハ:Pf協奏曲全集をMELODIYAに録音している。ここでは編曲者としての腕を試したようなバッハ作品の自身による編曲をオルガン奏者のB.ヴァシリャウスカス(org)をソリストとして共演している。バッハの協奏曲には大きく2種があり、自身の協奏曲を作曲する以前に、ヴィヴァルディらの曲をオルガンやチェンバロ独奏用として編曲したBWV3桁番号が10曲以上あることはよく知られている。筆者も昔はソロ演奏なのに何故協奏曲というのか不思議に思ったが、今の時代調べればすぐに分かる。ここにはそれぞれヴィヴァルディの協奏曲を原曲とし、バッハがオルガンまたはチェンバロ独奏用に編曲した3つの協奏曲、BWV593、BWV973、BWV596がある。通常は独奏される曲であるが、この録音ではこれらをオルガンと管弦楽のための協奏曲に更に編曲して演奏している。編曲の編曲という形となる。バッハは何をしようとバッハなので、これらをヴィヴァルディ=バッハ作として録音したLPがこれである。通常ここまで編曲されるともう原曲との関係が稀薄となるはずだが、流石にバッハはバッハである事を主張している。今までこのような編曲は聴いたことがなかった。初めて試聴してソンデツキスのアイディアに感心するとともに、似たような編曲はこれからも続くだろうと思えた。バッハは何所まで分解すればバッハでなくなるのだろう。そんな事を考えさせられたLP。なおB面後半にはやはりソンデツキス編曲によるヘンデルの「orgと管弦楽のための3つの小品」というタイトルの曲が収められている。これは原曲を調べる余裕がなく、経緯は不明となったが、どなたか調べてみる価値のある編曲である。クラシック音楽には編曲が付きもの。面白さの要素の一つでもある。但し欧州LPには記載がない点がレコード屋泣かせ!
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