商品コード:1339-002[SUPRAPHON] T.ニコラーエワ(pf)/ ラフマニノフ:Pf協奏曲2番
商品コード: 1339-002
商品詳細:1951年2月プラハ・ドモヴィナ・スタジオでのチェコ録音でSUPRAPHONの10"の第1号LPとなった録音。MELODIYAでは発売されていない。ピアノも指揮者もロシア人だが両者がチェコを訪れ、当地で録音されたようである。指揮者のコンスタンティン・イワノフ(1907-1984)は旧ソビエト連邦の指揮者、作曲家。1946年にナタン・ラフリンの後を受けてソヴィエト国立交響楽団の首席指揮者となり、1965年までのおよそ20年間在任した。タチアナ・ニコラーエワ( 1924-1993)はご存じ旧ソビエト連邦のピアニスト。モスクワ音楽院でアレクサンドル・ゴリデンウェイゼルに直接学んだ才女である。1950年に、バッハ没後200周年記念のライプツィヒ・ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールにて優勝。当地に出席していたショスタコーヴィチと、生涯にわたる親交を結んだ。ショスタコーヴィチはニコラーエワのバッハ演奏に触発されて《24の前奏曲とフーガ》を作曲し、これをニコラーエワに献呈した。この録音はヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールの翌年であり、ニコラーエワは旧ソビエト連邦以外の衛星国でも人気が高まっていたと推測できる。録音はSUPRAPHON側の要請だったのではないだろうか?前年にバッハ国際コンクールで優勝したとはいえ、1951年でニコラーエワはまだ27歳という若さ。同2月にチェコでバッハの幻想曲 ハ短調 BWV906、フランス組曲第5番ト長調 BWV816、半音階的幻想曲とフーガ BWV903の3曲も録音していて別の番号でLP化されている。この録音では何故、指揮者のコンスタンティン・イワノフまでやって来たのか不明だが、当時世界に知られた宗主国の有名音楽家がやって来たことは一大ニュースだったことだろう。チェコ・フィルハーモニーもこの客演をまたとない機会と考えたに違いない。オケもピアノも堂々たる演奏で申し分ない秀演。ニコラーエワの大物ぶりがよくわかる見事な演奏。歴史的録音などと片づけられるような音質ではない。分厚いモノラル・サウンドだけでなく、繊細極まりないソロも、知らないとはもったいないレベルの内容!その後、ニコラーエワは1990年代まで活動したが1993年11月13日、サンフランシスコ・ハープスト劇場でショスタコーヴィチ:「24の前奏曲とフーガ」の演奏会を行なった直後に脳内出血により昏睡状態に陥り9日後に死去。この音源はドイツでもTELEFUNKENにより製造された。
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