商品コード:1340-045b[PHILIPS] グリュミオー・トリオ / 弦楽トリオ/ハイドン, シューベルト
商品コード: 1340-045b
商品詳細:PHILIPSのトップヴァイオリン奏者であるアルテュール・グリュミオー( 1921 - 1986)は、ベルギー生まれのヴァイオリニスト。フランコ・ベルギー楽派の重鎮である。11歳の時にブリュッセル王立音楽院に進み、ヴァイオリンを学んだ。パリに留学してジョルジュ・エネスクに入門もしている。1945年にロンドンデビューを果たし、1949年からはかつて自身も学んだブリュッセル王立音楽院のヴァイオリン科で教鞭を執った。戦後になってからソリストとしての名声がうなぎ上りとなり、ピアニストのクララ・ハスキルをパートナーに迎えて演奏活動を行った。1960年にハスキルが急死してからは、一個人としても演奏家としても虚脱感に見舞われている。グリュミオーは1960年代中期から室内楽演奏も積極的にスタートしている。その母体となるのが弦楽トリオとして結成したグリュミオー・トリオである。アルテュール・グリュミオー(vn)、ジョルジュ・ヤンツェル(va)エヴァ・ツェコ(vc)の3人で1966年にはシュヴェツィンゲン音楽祭で演奏を行っている。様々な作曲家の弦楽トリオ作品の録音を行い、また弦楽トリオをベースとしてゲストを招き、5重奏編成程度までの作品の録音も行っている。モーツァルトの弦楽5重奏曲全曲録音などは有名で人気が高い。いずれの曲でもグリュミオーが主導権を持ち、彼の音楽性を全員が共有する形で演奏がなされる。有名なソリストの室内楽演奏では一人目立ってしまうタイプと埋没してしまうタイプの2種に分かれるが、グリュミオー・トリオでは全体がグリュミオーの分身の如く演奏されるので、ソリストであると同時に全体であるという二律背反を成し遂げている。これまでにない一貫したポリシーを持つ団体になっている。録音は1970年頃までしかなく、10年は続かなかったが、グリュミオー・トリオの録音は弦楽トリオの一つの理想像を体現していたと言える。グリュミオー色で染まった室内楽録音ならばファンにとってこれ以上のことはあるまい。尚この録音はオランダ、英国、フランスで初出番号が異なる珍しいタイプ。A面のハイドンだがハイドンは弦楽トリオを編曲しておらず、オーストリアの作曲家ホフマイスターが編曲した作品である。原曲はピアノ・ソナタ第40~42番(ランドン54~56番)Hob.XVI:40~42である。
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