商品コード:1341-025[DECCA] G.ショルティ指揮/ ワーグナー:ラインの黄金(ハイライト), ワルキューレ(ハイライト)
商品コード: 1341-025
商品詳細:レコード史上初の壮挙となった一人指揮者によるワーグナーの大作「ニーベルングの指環」。DECCAの敏腕プロデューサーであったジョン・カルショウは当初この録音をクナッパーツブッシュでやろうと考えていた。しかし高齢で気難しいクナッパーツブッシュは若手のカルショウに非協力的で録音は進まず、カルショウは当時まだ若手指揮者だったゲオルグ・ショルティで行くことを決意する。まず手始めに「ワルキューレ」の第3幕(第2幕の一部も含む)を1957年5月にウィーンで録音し感触を掴んだ。仕上がりは思いの外良く、これは1958年にLXT 5389-90/SXL 2031-2の箱入り2枚組で発売され好評価を得た。続いて「ラインの黄金」が1958年9月に初の全曲録音がなされ、1959年にLXT 5495-7/SXL 2101-3の箱入り3枚組で発売された。カルショウはショルティによる「ニーベルングの指環」へと完全に舵を切り、1962年5月、10月に「ワルキューレ」全曲録音、1964年5月~6月、10月~11月「ジークフリート」、1965年10月~11月最期の「神々の黄昏」と実に7年もの歳月をかけてついに大作「ニーベルングの指環」を完結した。ステレオで録音された最初の「ニーベルングの指環」となり、ショルティは大物指揮者の名声を手にした。それぞれの曲は最低でもLPで3枚という長編であり、手軽に聴いてもらうためDECCAはハイライト盤を制作、「ラインの黄金」と「ワルキューレ」のハイライトをカップリングしたのが当LPである。1960年に発売された初期のハイライト盤でまだ「ジークフリート」と「神々の黄昏」は録音前であった。当時のLPは高額であり、箱物は非常に高嶺の花であった事を考えると、当ハイライト盤の効果は大きなものがあったはずである。ジョン・カルショウはオペラ好きであり、また英国市場もオペラを欲していた、DECCAはオペラの録音・制作に社の資源を注力したのである。今ではオペラ全曲録音を聴きたければまずDECCAの録音をみることになるはずである。それだけDECCAのオペラは高音質であり信頼が厚い。「ニーベルングの指環」を最初に世に出すという使命感も並外れたものがあったといえる。お試しとしてのハイライト盤の価値は想像以上に大きなものがある。
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