商品コード:1341-019[PHILIPS] F.ヴェスター(fl)/ モーツァルト:Fl協奏曲全集(4曲)
商品コード: 1341-019
商品詳細:フランス・ヴェスター(1922-1987)はオランダ・デン・ハーグ生まれのフルート奏者。割合年配の奏者であるが、相当に早い時期から古楽器Traverso Floteに精進していて、PHILIPSでいくらか室内楽に参加し、'50年代からその存在は注目されていた。ヴェスターは非常に多才で、教師、音楽出版者、科学者、そしてトラヴェルソやその他の歴史的な楽器、そして現代のベーム・フルートの奏者として活躍した。15歳の時、アムステルダム音楽院でフーバート・バルヴァッサーとヨハン・フェルトカンプに師事した。ハーレムでジョス・デ・クラークにフルートを師事。ハールレムシェ・オーケストラ・フェレーニヒングによるコンサートがプロデビューと思われる。1955年頃までヴェスターとフェルトカンプは両者ともオランダ室内管弦楽団で演奏している。1954年以降、彼は長年にわたりオランダ・オペラの首席フルート奏者を務め、またオランダ放送協会のオーケストラでも首席フルート奏者を務めた。 1947 年以来、彼はピアニストのミープ・ファン・ルインと永久デュオを結成している。彼はまた、1952 年にヴァイオリンのヤン・ヘスメルクとピアノのアンス・バウテルとともに自身のフェルスター・トリオを結成し、アルテ・フィアートの一員でもあった。ダンツィ・クインテットの創設者、芸術監督、フルート奏者でもあった(1958 ~ 1978 年)。 1958年、彼はこの五重奏曲とともに管楽器五重奏曲作品のオランダ初演に出演した。 その後、フランス・ブリュッヘンやグスタフ・レオンハルトとも共演した。彼は彼らと多くのコンサートを行い、バロックのレパートリーを録音した(1971年の トラヴェルソでリリースされたモーツァルトのフルート協奏曲を含む)。ブリュッヘンやレオンハルトの力で、古楽器が市民権を得た'70年代、満を持して登場したモーツァルトのFl協奏曲古楽器バージョン。曲そのものが根底からひっくり返るような驚きを持った、その尺八にも似た音色に親近感を覚える。今までのこの曲とは根本的に解釈が異なる。ハーグ王立音楽院の教師を退職したとき、オランダ政府からモーツァルトの管楽器音楽の演奏実践に関する本を書くよう依頼され、著作に打ち込んだが、この本は彼の死までに完成しなかった。彼の死後、フランス・ブリュッヘンによって完成され、『W.A. モーツァルト – 管楽器のための作品の演奏について』というタイトルでアムステルダム、ブルックマンス & ヴァン ポッペル社から上梓された。ヴェスターは1987年に亡くなり、その年にフランス・ヴェスター財団が設立された。ヴェスターのフルート作品の楽譜のコレクションは博物館レベルであったらしい。財団はコレクションを購入し、ハーグ市立美術館に貸与することができた。コレクションの歴史的な部分 (1900 年以前の版と 20 世紀の版) は現在、ハーグの王立図書館内のオランダ音楽研究所に所蔵されている。興味のある人はここからコレクションにアクセス出来るらしい。録音は少ないものの、フルートの歴史に大きな貢献をした奏者であった。
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