商品コード:1341-012[RCA] S.アッカルド(vn)/ バッハ:無伴奏Vnパルティータ2番, シューベルト:「しぼめる花」による序奏と変奏曲
商品コード: 1341-012
商品詳細:サルヴァトーレ・アッカルド(1941-)はイタリア・トリノ生まれのヴァイオリニスト。近年ではヴィオラ演奏や指揮者も手掛ける。ナポリのサン・ピエトロ音楽院でルイージ・ダンブロジオに、シエーナのキジアーナ音楽院でジョルジュ・エネスクの高弟だったイヴォンヌ・アストリュクに師事し、さらにナタン・ミルシテインにも師事する。13歳にしてトリエステで最初の演奏会を開いたという神童であった。1955年にヴィオッティ国際音楽コンクールで3位入賞。さらに、1956年にジュネーヴ国際音楽コンクール、1957年イタリア放送の各コンクールで優秀な成績を上げ、さらに1958年のパガニーニ国際コンクールにおいて、17歳の若さで第1位を獲得する。「パガニーニの再来」という賛辞を贈られたほどであった。そのパガニーニ国際コンクールにおいて、現在では審査員を務めている。パガニーニの演奏はとりわけ評価が高く、1970年代半ばには、シャルル・デュトワと共演して協奏曲全6曲の全集や、譜面が現存するヴァイオリンと管弦楽のための協奏作品、ヴァイオリン独奏曲のほぼ全てを録音し、24の奇想曲は少なくとも2回は録音している。バッハに関しては1976年PHILIPSに初の無伴奏Vnソナタとパルティータ全曲を録音した。これは1980年代に入ってからの単独録音と思われる。1982年イタリアRCAから当カップリングで発売されたイタリアRCA録音である。1962年にイタリアRCAで出たパガニーニの24のカプリース全集は聴いた人の度肝を抜くような激しい演奏だった。これは同じイタリアRCA録音だが1980年代に入り流石のアッカルドも大人しくなり、造形美を全面に出した演奏となっている。録音時、アッカルドはまだ40歳ほどであったが、既に世界的名声を手にして、メジャーレーベルに多くの録音を残した経験を持っている。もう限界を試すような激しい演奏をする必要はない。1959年から始まった録音も既に22年目を迎えていた。若くして老成期を迎えたヴァイオリン奏者のバッハである。一切力むことなく、淡々とバッハの世界を穏やかになぞるような演奏である。ミルシテインの2回目の録音に似ている。しかし決して手を抜いている分けではない。これまでの経験から40歳当時に感じたありのままの心情が刻まれているのだろう。B面のシューベルトは通常フルートとピアノのための作品で、ここではVnとPf編曲での演奏。アッカルドには初録音と思われる。ヴァイオリンとピアノでの録音は少ないこともあってか、こちらはバッハよりかなり情感が入った演奏となっている。ロマン派であることを意識したのかも知れない。この録音はローカル録音でイタリアでのみ発売の為か知られていない録音で入荷は非常に少ない。イタリアレーベルのFABBRI EDITORI:GIM-08で1980年に発売されているので、FABBRI EDITORIが音源なのだろうか? FABBRI EDITORIはミラノの出版社で日刊新聞、雑誌、書籍、ラジオ放送、ニューメディア、インターネット、衛星テレビ等を運営している大手である。FABBRI EDITORIが音源保有しており、イタリアRCAに権利を貸出、または売却したのではないかと思われる。
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