商品コード:1341-004p[DECCA] P.フルニエ(vc)/ ハイドン:Vc協奏曲
商品コード: 1341-004p
商品詳細:1953年と1954年にDECCAはカール・ミュンヒンガーとソリストとの共演を集中的に行い、多くの協奏曲録音を行った。中でも有名な録音はクリスチャン・フェラスのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲3番/7番。ヴィルヘルム・ケンプとのモーツァルトのピアノ協奏曲9/15番。そしてピエール・フルニエとのハイドン、ボッケリーニ、ヴィヴァルディ、クープランである。フェラスとケンプは2曲ずつなので1枚ずつで発売されたが、フルニエとは4曲あり1曲がLPに収める際に余ってしまう事になった。この4曲は全く同時期の1953年9月スイス・ジュネーヴでのモノラル録音である。そこで英国ではDECCAが2枚のLPで発売することとした。LXT 2765にはバロック・チェロ協奏曲集として、ボッケリーニ、ヴィヴァルディ、クープランの3曲を入れて、LXT 2968にはハイドン+ボッケリーニとした。したがってボッケリーニだけが同年に2つの異なる番号でリリースされたのである。数年後の発売ならカップリング変更盤で片付けられるが同年の発売ではそうはいかない。そこで2つのLPのダブり解消の目的でヴィヴァルディ+クープランの2曲入り10"(LW 5196)を1955年にリリースした。これでハイドン+ボッケリーニの12"(LXT 2968)と10"(LW 5196)の2枚で4曲がダブりなく揃う事になる。ドイツでは逆の発想でハイドン1曲入りの10"(LW 50055)を発売し、バロック・チェロ協奏曲集LXT 2765とLW 50055の2枚で同様の措置を取った。勿論ボッケリーニのダブりを承知で12"を2枚揃える手もある。LPは時間制限がある為、面割問題は常に付きまとうが、1960年代に入ると面割と選曲を同時に考えるようになったので、今回のような事態は殆ど解消された。さてフルニエ/ミュンヒンガーの共演は決して無視できない音である。10"は1曲で両面使うので音質の点で有利。流石フルニエの演奏は目を見張る秀演。
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