商品コード:1342-016[DECCA] A.ドラティ指揮/ ハイドン:交響曲全集(104曲・完結), 24のメヌエット
商品コード: 1342-016
商品詳細:世界初の一人指揮者・同一オケによるハイドンの交響曲全集+α。1970年前後の数年にかけて集中的に録音されたもので、まさに歴史的名盤と言える。104曲ある交響曲の全曲と「24のメヌエット」を全9巻の箱と追加のWジャケットに収めた完全な全集で、当社でもこれまで揃ったことはなかった大物セットである。こういう全集は1点の価値はさほどではなくとも完全に揃うとその価値は大きなモノになる。単売のハイドンの交響曲では後期ばかり集中する傾向が強いが、初期も含めて知ることで、初期の大雑把に言えばディベルティメント的性格の曲と、後期の円熟した作品の対比を知ることが出来、一曲ごとに異なる性格を与えた、ハイドンの作曲家としての奥深さを否応なく感じることになる。ドラティはフィルハーモニア・フンガリカを米MERCURY時代から振ってハイドンの交響曲を録音しており、勝手知ったオケにて全ての曲を手抜かり無く短い期間に全曲録音を行ったエネルギーに感嘆するほかない。ハンガリー出身の指揮者であるアンタル・ドラティ(1906 - 1988)が所縁の音楽であるハイドンの交響曲全集(全46枚+2枚)を手掛けること自体が理にかなっており、しかもオケがハンガリー人により設立されたフィルハーモニア・フンガリカという点も見逃せない。フィルハーモニア・フンガリカは1956年に当時のハンガリー人民共和国で起きた所謂「ハンガリー動乱」により、多数のハンガリー人音楽家がドイツに亡命したが、そのハンガリー人音楽家を結集してウィーンで1957年に設立された。後にドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州マール(Marl)に本拠地を移した。初代音楽監督はアンタル・ドラティで、デッカ・レーベルで意欲的にレコーディングに取り組んだことから、正にハイドンの交響曲全集を演奏する正当な理由を有するオケである。このオケは冷戦終結後、反ソ的な政治的意義が薄れた為に2001年にドイツ政府から支援を打ち切られた。また聴衆数も減っていたことと相まって、2001年4月22日のデュッセルドルフでのコンサートを最後に解散した。未だに圧倒的なハイドンの交響曲全集としてその地位は揺るぎない。なかなか纏まって揃うことがなく、今回奇跡的に同一オーナーによるコレクションが入手出来た。滅多にないチャンスと言える。2度目は保証できない。
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