商品コード:1343-055[HMV] J.オグドン(pf)/ リスト:Pf作品集
商品コード: 1343-055
商品詳細:ジョン・オグドン( 1937 - 1989)は英国ノッティンガムシャー出身のピアニスト。1953年から1957年まで王立マンチェスター音楽大学に在籍する。卒業後は、バーゼルのエゴン・ペトリに6週間の指導を受ける。1961年にブダペスト国際音楽コンクールでリスト賞を受賞して国際的に名声を博し、1962年にはウラディーミル・アシュケナージと並んで、第2回チャイコフスキー国際コンクールを制した。第一次予選ではリスト=ブゾーニの『ラ・カンパネッラ』、そして本選ではリストのピアノ協奏曲第1番を演奏している。デビュー間もない頃にアルカンの「ピアノ独奏のための協奏曲」を初LP化し、ポスト・ソラブジとしてのコンポーザー・ピアニストの名声を確実にした。当時は作曲家のハリソン・バートウィッスルや指揮者のエルガー・ハワースと並んで「マンチェスター楽派」と呼ばれ、3人ともその全盛期を1960年代後半に迎えた。1973年に重度の神経衰弱に見舞われ活動を停止したが、1983年に前後して演奏活動に復帰し、ノッティンガム王立コンサート・ホールの杮落としで演奏、1988年にはソラブジの《オプス・クラヴィチェンバリスティクム》の4枚組のレコードを発表およびライブでの全曲演奏を行った。その直後に、診断未確定の糖尿病と肥満の結果、肺炎を引き起こして急逝した。ブゾーニのピアノ協奏曲を、世界初録音を行ったペトリの偉業を称えてダニエル・リヴィノーの指揮で全曲録音し、ドイツ・レコード評論家賞を受賞した。晩年に行ったブゾーニ、ソラブジの演奏も、その極端な演奏解釈の故に、伝説と称えられている。数々の記念碑的な偉業を残したピアニストであるが日本では知られていない。体系的な録音を古典作品に残さなかったことも理由だろう。2010年代のイギリスは、大型の国際コンクールで優勝できる人材を完全に失っており、「エゴン・ペトリ以後に現れた、最後の超ヴィルトゥオーソ」としてのオグドンの偉業は、今後も揺らぐことはない。リストを得意とする人並外れた技巧派である。ここではリストのオケ付き作品2曲(A面)とソロ作品1曲(Pfソナタ ロ短調)をB面に配置。リスト弾きとしての面目躍如たる痺れるような技巧を駆使した演奏を見せてくれる。
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