商品コード:1343-052[HMV] E.シュヴァルツコップ(s)/ モーツァルト:コンサートアリア(4曲), R.シュトラウス:管弦楽付き歌曲(7曲)
商品コード: 1343-052
商品詳細:1968年の録音。シュヴァルツコップのアリア集だが、A面は全て(4曲)モーツァルトのコンサート・アリアを収録。オブリガート・ピアノ付きの有名な曲K.505にはブレンデル! 良くも悪くもシュヴァルツコップの個性が強く出た内容。色香が濃厚に漂う雰囲気。それに合わせるかのように、ブレンデルのピアノも極度にスピードを落として彼女に合わせる。この1曲のために、このLPを買っても損はないほどの個性的な内容。B面はパイネマン(Vn)も参加。シュヴァルツコップ独特の世界が展開する。他人が真似しようとしても不可能な芸術。ブレンデルは彼女に合わせて素敵なピアノでサポート。第1曲目から引き込まれる。B面のR.シュトラウスの歌曲は全て管弦楽伴奏付きの曲。7曲選んでA面と同様にG.セル指揮ロンドンso.のオケ伴奏でスムースに歌うシュヴァルツコップの声はR.シュトラウスによく合っている。「あすの朝」Op.27-4ではエディット・パイネマンのVnオブリガートが付く。シュヴァルツコップ、セルという大物同士の共演であるからこそ、やはり大物の器楽奏者でなければ釣り合いが取れない。この「あすの朝」Op.27-4はR.シュトラウスの歌曲の中でも特に有名な曲で冒頭からパイネマンのVnが優しくささやきかける優美な作品。A面のモーツァルトは当然ながら「あすの朝」Op.27-4もこのLPのハイライトの一つ。何方の曲もドイツ語で歌われる作品であり、当時のドイツ領ポーランド生まれの彼女にとっても本領発揮の舞台といえる。ジョージ・セルとはR.シュトラウス:「四つの最後の歌」や別の歌曲も録音していてその相性は良い。歌手というより女優の要素まで持つシュヴァルツコップの魅力をたっぷりと味わえる1枚。数年後にはシュヴァルツコップの声には陰りが出始める。これは絶頂期の終了まじかという程好い時期であった。市場の大半が再版のモノクロ切手ニッパーである。
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