商品コード:1343-030[HMV] M.サージェント指揮/ ホルスト:惑星
商品コード: 1343-030
商品詳細:1957年のステレオ初期の録音。"惑星"と言えばボールトだが、このサージェントはもっと凄い迫力で、スターウォーズのようだ。'58~'63年までの英国のステレオ録音技術は今もって世界のトップレベル。いかに技術が進歩しても、この音楽性を保ったステレオ再生音は、二度と作れない。サージェントは英国紳士らしい、粘りのあるスタイルで、B.B.Cso.をここまで鳴らし切った。 昨今4曲目の木星の歌曲バージョンがTVから頻繁に流れ多くの人が知る曲となった。原曲を辿るのも面白い。「惑星」は7曲からなる大管弦楽のための組曲でホルストの代表的な管弦楽曲である。特に第4曲「木星」の第4主題の旋律は現在、イギリスの愛国歌、またイングランド国教会の聖歌となっている。作者自身によっても管弦楽付きコラールに改作編曲されている。イギリスの愛国的な賛歌として広く歌われている「我は汝に誓う、我が祖国よ」がそれである。1918年にイギリスの外交官セシル・スプリング・ライス(Cecil Spring Rice, 1859年 - 1918年)が作った詩に、1918年(1921年説も)に「木星」の第4主題、Andante maestoso の旋律が付けられた歌である。歌詞が第一次世界大戦のさなかに作られ、作品の発表も1926年の第一次世界大戦休戦協定記念式典であった為に、11月11日のリメンブランス・デーに歌唱されることが多い。近年まで様々な形に編曲され「サクステッド」とカテゴライズされるようになった。1997年にはオルガンに編曲されたものが、ダイアナ妃の葬儀において教会で演奏された。日本においても多くの歌手、器楽奏者、バンドによりジャンルを超えて編曲され、CMなどでも多く使われている。ホルストが作曲した1916年当時冥王星は未発見であり、当然「冥王星」に関する曲はない。しかし1930年に「冥王星」が発見されるとホルストは冥王星のための8曲目の作曲に取り掛かったが、半ばにして脳卒中で倒れ、一時は学生に書き取らせ続行しようとしたものの、完成されないまま1934年に亡くなった。作曲家コリン・マシューズによる「冥王星、再生する者」がて2000年に発表され同年5月11日にハレ管弦楽団の指揮者ケント・ナガノにより初演された。この8曲からなる通称『惑星(冥王星付き)』はラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団他数点の録音が存在する。2006年、国際天文学連合総会において冥王星は準惑星に格下げされたが話題性もあり、サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニーの8曲入り「惑星(冥王星付き)」は販売元の東芝EMIでは5日間にして1万枚の在庫が切れたという。意外にも大人しい有名なボールト盤よりM.サージェント指揮BBCso.はやたら激しい。「惑星」が持つ宇宙の壮大さを最もはっきり表現した録音はこのサージェント盤である。尚M.サージェント指揮ロンドンso.は1954年DECCAにモノラル初回録音がある(LXT 2871)。
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