商品コード:1343-011p[CASSIOPÉE] E.ハイドシェック(pf) / バッハ:パルティータ2, 3番
商品コード: 1343-011p
商品詳細:ハイドシェックの長いキャリアの上に確立されたスタイルは、音楽家の辿り着いた一つの境地として、これを素直に受け入れる事で、大きな幸福をもたらしてくれるだろう。このように練り上げられた音楽は、時空を超えて大きな感動を運んでくる。同録音もその1つと確信する。全3枚の一つ。彼が私財を投じて世に問うたピアノ音楽の美学は、この後も非常に高い水準で推移し、現在も金字塔として人気を博している。エリック・ハイドシェック(1936-)はアルフレッド・コルトーの愛弟子の一人であり、コルトーの勧めで6歳より本格的な勉強を始める。1952年にパリ国立高等音楽院に進学。ブランシュ・バスクレ・ド・ゲラルディ、マルセル・シャンピに師事。1954年にプルミエ・プリ(首席)で卒業する。1955年フランス、サル・ガヴォーでデビューを果たした。21歳でVSMからベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番(1957年録音)でデビューして以来、常にフランスのピアノ楽壇におけるエポック・メイキングな立場を貫いていた。1970年頃、私財を投じて自身のレーベルを興し、世に問うたCASSIOPEEでの録音こそ、彼の本当の姿ではないかと思う。ピアノという楽器で、語り尽くされたかのように思える名曲に今一度光を当て、自分の全身全霊をこれに投入した一人のピアニストの強靭な意志を、我々はあまりに手軽に聴いてはいないか。1968年の初来日以来度々演奏会を開いており、近年では宇和島でのライヴ録音などが有名で、宇和島ライヴで初めてハイドシェックを知ったファンも多いらしい。コルトーがその死の年(1962年)まで指導を惜しまなかった愛弟子であるハイドシェックはフランスの数多いピアニストの中で重要な位置を占める特別な存在である。フランスの古都ランスのシャンパン王シャルル・エドシック家に生まれた御曹司である彼は、その財力を使って自身の録音を販売するためのレーベルCASSIOPÉEを1970年頃創設した。10年程度で破綻してしまったというが、そこまでやるところがスケールの異なるフランスのセレヴらしいところ。宇和島ライヴはその負債を返す事で始まったらしいが、日本に多くのファンを増やす事につながり、結果オーライではなかっただろうか?ピアノで演奏する点を考え抜いた新しい解釈。CASSIOPÉEならではのスタイル!バラで3枚揃えばお宝とも言えるコレクション! プレスが数種あり価格に反映している。但しこのタイトルは希少盤!ハイドシェックはドイツ系の家系であり、ドイツ読み(ハイトジーク)、フランス読み(アイドシック)のどちらも使われるが有名なシャンパン醸造元シャルル・エドシック(国際名)である。ハイドシェックはドイツ読みでもフランス読みでもない英語読みに近いとして国際的に使用される。本人もインタビューの中でハイドシェックは良いのでは?と言っていた。
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