商品コード:1344-027[COLUMBIA] E.シュヴァルツコップ(s)/ R.シュトラウス:明日の正午11時に, 4つの最後の歌(全4曲)
商品コード: 1344-027
商品詳細:シュヴァルツコップ、英COLUMBIA時代の珍しい録音、1953年の発売。B面の最後の4つの歌は当然だが、A面の歌劇「カプリッチョ」もソプラノの見せ場、最後の場面のみ収録。1幕オペラだが全曲で2時間以上の時間を要する。この場面は主人公の伯爵令嬢マドレーヌが自らハープを弾きながらソネットを歌い鏡の中に問いかけるという名場面。シュヴァルツコップの魅力が存分に発揮される所。この時彼女はまだ40歳前後。まだカラヤンと組む前のアッカーマン全盛の時代。四つの最後の歌は1965年9月G.セルとのステレオ録音も有名だが、1953年当時のシュヴァルツコップは声の張りが1960年代とは全然異なり妖艶で華がある。歌手の絶頂期とはこういう円熟の名唱を難なく聴かせてくる時期である。指揮者、オットー・アッカーマン(1909 - 1960)はルーマニア・ブカレスト出身。名前はドイツ風で活動地もほぼドイツ圏に限られるが、ドイツ人植民者の出身なのかルーマニア系なのかは不明である。地元の音楽院で学び、15歳でルーマニアの王立歌劇場の巡業公演の指揮を任された。その後ドイツに留学してベルリン高等音楽院のヴァルター・グマインドルの下で音楽理論を学び、ジョージ・セルに指揮法を学んだ。1928年から1932年までデュッセルドルフ歌劇場の指揮者を務め、その後ブルノの歌劇場で働いた後、1935年から1947年までベルン市立劇場の指揮者となった。1947年から1953年までアン・デア・ウィーン劇場を中心に音楽活動を展開し、パリ、ブリュッセル、バルセロナ、チューリヒなどの歌劇場にも客演した。1953年からケルン歌劇場の音楽監督になり、1958年にチューリヒ歌劇場の音楽監督に転出。1960年、ヴァーベルン・バイ・ベルンにて没。アッカーマンはEMIで最初に「メリー・ウィドウ」全曲を録音した指揮者であり、その時からシュヴァルツコップ、ウォルター・レッグの3人体制で多くのモノラル期の名演を作ってきた。1957年頃までにアッカーマンはEMIに於けるオペラ関係の黄金時代を築いた指揮者であったが、1958年チューリヒ歌劇場の音楽監督に転出してEMIでのコンビは解消された。その後任はカラヤンと思われていたがカラヤンはオペラを得意とはしなかった。結局アッカーマン、シュヴァルツコップ、ウォルター・レッグの3人は1950年代に5組のオペレッタ全曲録音を完成させている。
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