商品コード:1344-010[LUMEN] F.ミュンシュ指揮/ バッハ:クリスマス・オラトリオ~第2部 降誕節第2祝日用(14曲)
商品コード: 1344-010
商品詳細:フリッツ・ミュンシュは1890年仏生まれ、シャルル・ミュンシュの兄、合唱指揮者としてアルザス地方でバッハの音楽を普及する活動に人生を費やした。A.シュヴァイツァー(org)とも多く共演。録音は全曲と同じストラスブール聖ギョーム教会。全曲は無い。LUMEN/シャルランのコンビ。この曲の中でも美しいメロディーのパストラーレから始まる、その濃密な空気感はラミン、メンゲルベルクとも通じるものがある。バッハのクリスマス・オラトリオは全6部(計64曲)から成るカンタータ集であり、演奏する際は教会暦に沿ってクリスマス(12月25日)から顕現節(1月6日)の内、日曜と祝日の計6日間に全6部を1日1部ずつ行うとされている。現代においては、コンサートなどでは全6部を休憩を挟み、一度に演奏することが一般的である。また、年末に第1部から第3部、年明けに第4部から第6部など分割して演奏される事もある。しかし当時は別々に演奏されることが通例であった。一部分の録音がLPで発売されていることに違和感を覚えるのは現代人だからであり、LP初期においては不思議な事ではなかった。フリッツ・ミュンシュは第2部だけを1枚のLPに収めた。第2部は降誕節第2祝日用とされ、12月26日に演奏されるしきたりであった。『クリスマス・オラトリオ』は、バッハの受難曲同様にルカによる福音書、マタイによる福音書など、新約聖書の文章が福音史家などによって語られることでストーリーが進められる形式を取っており、楽曲の合唱曲とアリアの大半と器楽伴奏付きレチタティーヴォの一部は旧作のカンタータからの転用で、第1部から第4部の合唱曲やアリアの基になったのは2つの世俗カンタータ『岐路に立つヘラクレス』(BWV 213)と『太鼓よ轟け、ラッパよ響け』(BWV 214)の音楽である。改作した『クリスマス・オラトリオ』は、原曲のカンタータからの転用が自然に行われており、両者がよく対応している為、バッハは2つの世俗カンタータを作曲した1733年に再度クリスマス用の宗教曲に転用する構想を予め練っていたと考えられている。第2部は羊飼いたちの前に天使が顕れ、救い主の誕生を告げる場面である。その先頭は「パストラーレ」、これは羊飼いたちの夜の野辺を描く音楽であり、シンフォニアで演奏される。全曲ではないが歌手を見ればジャンヌ・ミショーがソプラノで参加!1950年代のドイツとの国境に近い街、ストラスブールでモノラル録音された歴史的にも価値ある録音である。
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