商品コード:1345-032[DECCA] W.フルトヴェングラー指揮/ ブラームス:交響曲2番
商品コード: 1345-032
商品詳細:フルトヴェングラーは、ブラームスの2番を'45、'48、'52年に正規録音しているが、メジャーから初期プレスが出ているのはこの'48年3月の録音だけ。ロンドンpo.を振る為、DECCAから出ている。完璧なオリジナルである。'40年代の録音なのでさすがにレンジは狭いが、当時の空気はしっかり詰まっていて、緊張した異様な雰囲気が醸し出される。こういう録音は、実音部と無音部が同等にバランスしていて、再版で無音部が欠落すると意味がない。フルトヴェングラーが戦後初めて単身で訪英した1948年3月、英デッカによってロンドン・フィルとのブラームスの交響曲第2番が収録された。このセッションでは、フルトヴェングラーが視界に入る複数のマイクロフォンを撤去するように要求した為、英デッカとしては決して満足のゆく結果を得られなかったと言われている。フルトヴェングラーはマイクを1本しか立たせなかったらしい。しかしすぐさま英国で発売されたSPの音質は大変良いらしい。ブラームスの第1番は10種以上の録音があるものの第2番に関しては3種しかない。初回が1945年ウィーンpo.:協会盤・SWF 7301、1948年ロンドンpo.:当盤、1952年ベルリンpo.:ELECTROLA:1C 147-50336-9という3種でLPの初期盤で聴ける音源は当1948年盤だけである。フルトヴェングラーにとってロンドンpo.は完全なるアウェー状態のオケながら、まるでベルリンpo.を振っているように自身のスタイルをここでも貫いている。テンポは特にゆっくりで始まるが、良い意味ですぐにフルトヴェングラー節に支配される。よいもわるいも、フルトヴェングラー節で演奏されればこれはフルトヴェングラーの音楽になってしまう。これをどう捉えるかは聴く人次第というところ。希少なDECCA録音である点は確か!DECCA録音の割には音が前に出てこず、抑制の聴いた音になっている。1948年の不完全な録音なので仕方がない。
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