商品コード:1345-027[DECCA] E.アンセルメ指揮/ リムスキー・コルサコフ:シェヘラザード
商品コード: 1345-027
商品詳細:アンセルメはこの曲を1948年にLXT 2508で同パリ音楽院と録音していたが、これは2回目のモノ/ステレオ発売分。オケは初回と同じパリ音楽院o.である。ステレオヴァージョンのSXL 2086はかなり高価。ステレオは第一級のステレオ・オーディオファイルプレスなのでそういう場合はモノラルの音質も驚く程の高音質である。特にこの時期の5000番台の音は抜群に切れ味が鋭く、芳醇でステレオを凌駕するケースが多い(フィガロ等)。これもまさに同様のケースだ。アンセルメ=ステレオというのは大きな誤りで、モノならではのダイナミズムこそ、楽しみの一つ。またLXTはSXLよりダイナミック!エルネスト・アンセルメ(1883-1969)に関してはもはや何も語れることがないほど完璧な指揮者である。ローザンヌ大学で数学を学び、数学教師を務めながら音楽を学ぶ。1911年にモントルー管の指揮者となり、1915年からディアギレフのロシア・バレエ団の指揮者となる。1918年にスイス・ロマンド管弦楽団を創設。1968年に引退するまで同楽団で指揮を続け、世界的な楽団に育て上げた。近・現代の曲には定評があり、フランス、イタリアなどのラテン系の音楽とロシア音楽を得意としていた。英デッカ・レーベルにLPレコードにして約150枚もの録音を残した看板指揮者である。モノラル最初期から録音があるが、特にSXLシリーズが始まってからの録音はステレオの効果と相まって正にDECCAを代表する指揮者として世界に知られた。だがモノラル期の構成は更に大きなものが有る点を忘れてはならない。多くの曲のDECCA初演を行い、それらの大半が見事な演奏であり、追従する指揮者が出ないほどの完成度の高いモノラル録音を残している。リムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」に関しても、1948年の初回録音があまりに完璧であり、ソロVnも同じピエール・ネリーニ(パリ音楽院管のコンサート・マスター)でソロ・ヴァイオリンの歌い回しも基本同様である。敢えて違いが有れば進行が更にスムースになり、あまり歌わず淡々とした展開も然程変わらない。全体の音質は勿論向上している。色彩感もあり、本物の名演である。3回目の1960年録音より明らかに良い。ステレオのSXL 2086は1959年に発売され凄い金額なっている。
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