商品コード:1345-023[DECCA] H.クナッパーツブッシュ指揮/ ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー
商品コード: 1345-023
商品詳細:DECCAのプロデューサー、J.カルショウはクナッパーツブッシュで指環全曲を録音すべく交渉にあたっていた。オケは勿論ウィーンpo.。カルショウにとっても最初の大仕事であった。通しで録音など出来るはずもなく、まず先駆けとしてマイスタージンガーの第2幕を1950年に録音、1951年にLXT 2560-1で単独発売した。翌1951年に第1/3幕が録音され、第1幕がLXT 2646-7、第3幕がLXT 2648-50で1952年にバラで発売された。リアルタイムで購入した方は幕ごとに別々の発売の計7枚を2年がかりで揃えることになった。当時のLPの価格は非常に高額で全て揃えるのに給料の2か月分ほどの金額になっははずである。今の価値に換算すると50万円以上したと思われる。流石にそのままでは不便極まりないので、DECCAでは全て揃った所で全7枚を6枚に圧縮、1953年にLXT 2659-64の連番で全集としてカッティングし直した。当然単売の方が音質は良い。なおこの全曲は世界初のスタジオ正規録音となった。これまで各幕のオリジナルLPの入荷はあったが、今回それぞれの初回LPが全て揃ったので纏めて出すことした。今後もお目にかかれないであろう初年度発売の形である。1951年のバイロイト音楽祭で「パルジファル」の伝説的な録音を行い、ワーグナー指揮者をして君臨したハンス・クナッーパーツブッシュ( 1888 - 1965)はドイツ・ヴッパータールの生まれである。ボン大学での卒業論文は『パルジファルにおけるクンドリー』であったと言われる。1912年までの期間、当時バイロイト音楽祭の芸術監督であったジークフリート・ワーグナーと、当音楽祭で活躍したワーグナー指揮者、ハンス・リヒターのアシスタントを務めた。国際的な地位を占めるワーグナー指揮者としての彼の成長期となった。1929年の8月には初めてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して、クレメンス・フォン・フランケンシュタインの作品を録音し、同日夜のコンサートではベートーヴェンの交響曲第3番『英雄』をほとんど通し稽古を行わずに演奏した。1951年にバイロイト音楽祭の新しい芸術監督となったヴィーラント・ワーグナーとヴォルフガング・ワーグナーは、戦後の音楽祭の再開のためにクナッーパーツブッシュを起用した。そこであの「パルジファル」の名演が生まれることになる。既にDECCAに籍があったクナッーパーツブッシュはSP期から録音があり、DECCAの要請に応えて初めて録音したワーグナー作品がこの「マイスタージンガー」だった。ジョン・カルショウは1948年からプロデューサーとしてキャリアをスタートさせていた、彼にとってもこの「マイスタージンガー」は初の大仕事であり、大物指揮者クナッーパーツブッシュとの初仕事であった。DECCAはこの録音を機に将来的に「リング」の録音を考えていたが、結果的にカルショウは断念することとなる。従ってDECCAに残されたクナッーパーツブッシュのワーグナーのオペラは「マイスタージンガー」、「パルジファル」、「ワルキョーレ第1幕」の3つだけである。これは記念すべき第1弾で、オリジナルの持つ生命力に圧倒させられる!完全初出番号オリジナルで全曲揃ったのは当社初でワン・オーナー・アイテム!
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