商品コード:1345-014t[ETERNA] ズスケQt. / モーツァルト:ウィーン四重奏曲集(全6曲)
商品コード: 1345-014t
商品詳細:ズスケQt.の最も得意とするところは、やはりモーツァルトだと思う。ベートーヴェンも特に良いが、あまりに美的でベートーヴェンの哲学的な苦悩する面が出てこない気がする。K.ズスケは天から遣わされたモーツァルトの再現者だと信じたくなるほど、モーツァルトを弾かせるとピッタリくる。Vnソナタでは決定的だ。SQにおいては様々なスタイルが許容されるであろうが、この演奏が忘れ去られる日は来ないと断言する。彼らの全曲録音はお宝に間違いない!ズスケQt.はモーツァルトの弦楽四重奏曲を8番K.168~23番K. 590までの23曲中の16曲録音している。1番 ト長調 K. 80~7番K.160までの7曲は録音していない。1967年~1980年までのベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集の録音と平行しつつ、モーツァルトは1971年~1975年までに完成させている。ベートーヴェンは当初全曲録音の予定はなく、ラズモフスキー3曲を1967/1968年で録音して終了の予定だったらしい、しかし徳間音工の強い依頼により全曲録音に至ったらしく、ラズモフスキー3曲以降は1975年5月から1980年1初まで掛かって残り14曲を録音して完結した。逆にモーツァルトはスタートこそベートーヴェンに遅れたが、たった5年で16曲を完成させた。当初からの予定であったことを窺わせる。1975年はズスケは突如ズスケQt.を解散することになるからである。実際にはベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集を終了させる1980年まで裏では存続していたが、表向きはズスケQt.はなくなり、リーダーが変更になったベルリンQt.に変わるからである。さてこのウィーン四重奏曲6曲はモーツァルト16曲録音の最後の録音で1974/1975年である。弦楽四重奏団としての纏まりは頂点に達しており、ズスケQt.の真骨頂たる得もいわれぬ清流のように澄んだアンサンブルが流れる。ズスケQt.は1965年の結成依頼、1980年の実際の活動終了まで1度もメンバーを変更することなく存続した。1975年の段階で4人はもはや全員がズスケの目指す音楽を完全に理解し、音で体現している。完全な形で完成したズスケQt.の音が聴けるLPである。ズスケQt.があと数年平穏に存続すれば1番 ト長調 K. 80~7番K.160までの7曲も録音でき、完全な全集が完成したかも知れない。
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