商品コード:1348-042[ERATO] T.グシュルバウアー指揮 M.アンドレ(tp) 他 / ハイドン:作品集/Tp協奏曲 他
商品コード: 1348-042
商品詳細:ハイドンの様々な作品集。先頭はモーリス・アンドレとのTp協奏曲変ホ長調 Hob. VIIe:1。この曲はTp協奏曲の定番であり、モーリス・アンドレは4回録音している。これはその中の3回目録音となる。モーリス・アンドレはこの1曲のみ参加である。アンドレのソロはいつもとと同じくパワーと品格があり、最強のトランペット奏者だと感じさせるものがる。A面2曲目の「突然の出会い」は1775年に作曲した全3幕からなるイタリア語のオペラ。ドラマ・ジョコーソに分類されている。モーツァルトの『後宮からの誘拐』と同様、後宮から恋人を救い出すことを主題とする。当時流行したトルコ・オペラである。日本語の題名は『意外なめぐりあい』とも呼ばれる。ここではその序曲をT.グシュルバウアー指揮バンベルクso. が演奏。確かに「後宮からの誘拐」を彷彿とさせる印象的なメロディーが続く序曲である。モーツァルトは「突然の出会い」から10年後に「後宮からの誘拐」を発表したが、「突然の出会い」を参考にしたのではないかと窺わせる曲調である。ヴァイオリンのソロパートがあり、何とも美しいメロディーが続く。B面は協奏交響曲でヴァイオリン/チェロ/オーボエ/ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲。通し番号を付けて「交響曲第105番」と表記される場合もある。この協奏交響曲は1792年に作曲され、同年の3月9日に第4回ザロモン演奏会で初演され、成功を収めた。当時ロンドンでは協奏交響曲が流行しており、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの息子ヨハン・クリスティアン・バッハも協奏交響曲を作曲しており、ザロモンの演奏会に対抗するプロフェッショナル・コンサートでも協奏交響曲が取り上げられていたので、ハイドンもこうしたことに刺激を受け、ザロモンのヴァイオリンの腕前を生かすことにして協奏交響曲を書くことになったという。ハイドンは交響曲で特定の楽器を独奏風に使用することを好んでおり、また楽器の対比的効果にも関心を持っていた為、協奏交響曲を作曲するのに野心を燃やしていたと言われている。ここからモーツァルトの2つの協奏交響曲が生まれた可能性も否定できない。Tp協奏曲以外はモーツァルトに影響を及ぼしたであろう珍しい2曲を収録した点にポイントが高い。後半2曲が実に興味深い。
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