商品コード:1348-041[ERATO] J.J.カントロフ(vn) P.ミュラー(vc) J.ルヴィエ(pf) / ラヴェル:Pfトリオ, VnとVcのためのソナタ
商品コード: 1348-041
商品詳細:ラヴェルのPfトリオとVn、Vcのソナタというフランスらしい組み合わせ。そして、演奏は、カントロフとルヴィエというフランス的なメンバー(カントロフは仏生まれではない)。これが録音された1973年時点では、ERATOの中堅演奏家達である。その為、伝統的スタイルを守りつつも、'50年代のコピーではなく、'70年代らしいノンヴィヴラート的、清潔な演奏に徹する。楽譜の一音一音までが宙に舞うような透明感を感じる。そのガラス工芸のような繊細なボディから、ラヴェルの心象風景に迫る。ジャン・ジャック・カントロフ(1945-)は仏Vn界きっての巨匠とされる所まで来たが、この録音の時まだ28歳の若手だった。1945年アルメニア系ロシア人の両親の下に生まれ、'62~'68年、7つの国際コンクールで入賞。1位が3回ある。G.グールドに絶賛されてデビューを飾る。1977年から度々来日。切れ味のよいシャープな表現力が魅力。音は非常に澄んでいて美しい。フランス人であるカントロフの演奏はフレンチバロック作品であるルクレール作品の演奏で全くスムースであり自然である。カントロフは2025年1月現在で79歳。フランスでもなかなかの希少タイトル!VnとVcのためのソナタは録音の少ない室内楽曲。もともと第1楽章は、音楽雑誌『ルヴュ・ミュジカル』誌の1920年の特集企画「ドビュッシーへのトンボー」(Tombeau de Claude Debussy)に提供された作品であった。その後ラヴェルは2年掛かりで3つの後続楽章を書き上げてソナタとしての体裁を整え、「クロード・ドビュッシーの追憶に」という献辞を添えてデュラン社から出版した。全4つの楽章から成り、全曲の演奏には20分ほどを要する。両端楽章の主題においては、ハンガリー風の色彩も添えられている。Pfトリオは唯一の作品。
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