商品コード:1348-040[ERATO] J.P.ランパル(fl) M.C.アラン(org) / フルートとオルガン(全6曲)/ミシェル・ブラヴェ, マルチェッロ 他
商品コード: 1348-040
商品詳細:入荷の少ない珍しいLP。タイトルの通りジャン・ピエール・ランパル(fl)とマリー・クレール・アラン(org)共演の「フルートとオルガン」。フランス、イタリアのバロック6作品を収める。いつもはランパルだけが主役だが、ここでは地味ながらオルガンのマリー・クレール・アランも欠かせない主役。パリのドイツ系福音教会に備え付けのDetlef Kleukerによるオルガンを用いる。録音も勿論この教会内。適度な残響がいい感じに響きオルガンが幻想的な音を出す。ランパルのやや明るい音色は丁度良い具合に響きに溶け込んで全体として教会音楽の雰囲気を醸し出す。6曲ともあまり馴染みのない作品だがオルガン伴奏という点で共通していて、バロック系フルート・ソナタ集を超えたものがある。是非お勧め。ランパル嫌いの方でもアランのオルガンの効果を是非確かめてほしい。やたら録音の多いランパルだがこのような企画は多くない。曲は滅多に録音されないバロック期の珍曲ばかりで、殆どがランパルにも初録音と思われる。短い曲が多いので、このような企画でないと取り上げるのは難しいと思われる。埋もれたバロックの発掘を得意とするERATOらしい1971年頃の録音である。 ジャン・アラン(1911-1940)はオルガン奏者マリー・クレール・アランの兄でオルガニスト、作曲家、オルガン建造家。オルガンはマルセル・デュプレに師事し、その指導のもとに1939年にはオルガン演奏と即興演奏でも首席に輝く。ポール・デュカスとジャン・ロジェ=デュカスに作曲を師事、1936年に《オルガン組曲》作品48によって「オルガン楽友賞( Prix des Amis de l'Orgue)」に入賞。1940年6月20日に、ソミュール東部戦線でドイツの先遣部隊を偵察中に、ル・プティ=ピュイでナチス・ドイツ軍の一団に出くわした。アランは降伏を拒否して攻撃し、殺害された。没年29歳。妹のマリー・クレール・アランは兄の作品の数々を録音している。モーリス・デュリュフレは、ジャン・アランへの音楽的な賛辞として、《アランの名による前奏曲とフーガ Prélude et Fugue sur le nom d'ALAIN 》を作曲した。
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