商品コード:1349-039[VSM] G.タッキーノ(pf)/ プーランク:Pfと18の楽器のための舞踊協奏曲「オーバード」, Pf協奏曲
商品コード: 1349-039
商品詳細:フランシス・プーランク(1899 - 1963)は、日本ではまだまだメジャーな作曲家とは言えない。「フランス6人組」の一人であるが末席に甘んじているようである。プーランクはその高き精神と不遜さという二面性という点で語られることが多い。ピアニストのパスカル・ロジェはこう語っている。--「彼の全部を受け止めねばならない。もし真面目な面かそうでない面、いずれかを取り去ってしまえば彼を損なってしまうことになる。片方の面を消して得られるものは、彼の真の姿を薄く映した複製写真に過ぎない」--。これは的を得たコメントうだろう。プーランクは自身の和声言語は独創的なものではないと述べていた。しかし多くの方はプーランクの音楽はその強すぎる独創性ゆえに、無理解を呼んでいると感じている。だが誰もがプーランクの音楽はフランス的であると感じる、しいて言えばパリ風である。A面の「オーバード」の副題は、「ピアノと18の楽器のための舞踊協奏曲」。舞踏を伴う小編成オーケストラとピアノのための協奏曲である。1931年に出版された。楽器の入りが指定され、1列目:客席側からヴィオラ、フルート、オーボエ、ホルン。2列目:チェロ、ファゴット、クラリネット、トランペット。3列目:コントラバス、ティンパニ。ピアノは舞台の上手に位置し、指揮者はピアニストの左前方でオーケストラと向き合う。全10曲の組協風だが、ここでは第4曲・ディアーヌの入場と第5曲・ディアーヌの退場が省略されて全8曲演奏される(現在では8曲演奏が多いらしい)。ピアノはソロ楽器としても、オーケストラの一部としても活躍する。B面のPf協奏曲は1949年の作曲。ボストン交響楽団から作曲を委嘱作品。プーランクの作品の中ではロマン派作品に近い印象。親しみやすい旋律が溢れており、近代作品に馴染みがない方にも親しめる。 多彩に繰り出されるメロディーが魅力的である。ここではガブリエル・タッキーノがソロを担当。純粋に楽しめる作品である。ガブリエル・タッキーノ(1934- 2023)はフランスのカンヌ生まれ。フランシス・プーランク唯一の弟子として知られ、カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団と共演するなど、華やかな演奏経歴をもつ。師匠プーランクの流れを汲む、古き良きフランス音楽の伝統・解釈を後進に伝えている。この演奏には最適のピアニストだろう。プレートルもこれまで多くのプーランク作品の最初の録音を行っている良き解釈者である。
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