商品コード:1349-005[HMV ] S.チェルカスキー(pf)/ リスト:Pf協奏曲1番, ショパン:幻想曲 他
商品コード: 1349-005
商品詳細:シューラ・チェルカスキー(1909 - 1995)はウクライナのオデッサ(オデーサ)生まれのピアニスト。ロシア革命の勃発により家族とともにアメリカ合衆国に亡命し、早い段階で米国籍を取得した。カーティス音楽院でヨゼフ・ホフマンに師事してピアノの学習を続けた。知的で華麗な演奏様式はホフマンから引き継いだと言われる。1961年以降はロンドンに居を移した。1960年頃まではEMI系に録音を残したが、晩年は英国マイナーレーベル数社に1990年代まで録音を残した。最晩年まで積極的に演奏活動に取り組み、ライヴ演奏で数多くの録音を残した。シューマン、アントン・ルビンシテイン、ラフマニノフ、ゴドフスキーが得意のレパートリーであった。晩年の演奏・録音では体力や技術的な衰えが否めず、速いテンポで攻めることは難しくなっていた。それでも彼は没年まで新たなレパートリーの探求を止めることはなく、生涯現役を貫いた。録音歴は45年以上に及ぶ。生涯最後の録音は、死の前年にユーリ・テミルカーノフ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と共演したラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」。ロンドンのハイゲイト墓地東区画に埋葬されている。これはチェルカスキーのLP初期録音。チェルカスキーの特徴は古いスタイルによる超絶技巧で難曲をバリバリ弾くところにあるが実はかなりナイーヴな表現力も持っている。濃厚な歌い回しで聴き手を陶酔させる、稀代のエンターテナーと言われてきた。リスト:Pf協奏曲1番にもその特徴は濃厚に表われている。晩年の録音は年齢的な衰えが見えたものの、1950年前後は絶頂期でありチェルカスキーの凄みを感じられる録音である。協奏曲のようなパワーを要する曲にも簡単に対応しているように感じさせる底力を見せる。B面のショパンのソロ演奏では、ある程度力を抜いて弱音でじっくりと聴かせる。幅広いスタイルに対応できる器用さを見せた10"である。19世紀風グランドマナーをタップリと見せてくれるピアニスト!
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