商品コード:1350-040[DECCA] H.v.カラヤン / アダン:ジゼル(全曲短縮版)
商品コード: 1350-040
商品詳細:カラヤンのDECCA初期録音。ウィーンpo.を振る、1962年の発売。DECCA時代のカラヤンは、COLUMBIAの時よりも表現がよりシャープで、まさしくDECCAのポリシーに沿った音楽づくりが出来ている。甘味で上品なウィーンpo.の特質が、これほどたっぷりと現れる録音も少ないだろう。それも、カラヤンお得意のエンターテインメント性が作用している。聴く者のツボをよく心得た、ニクい演出である。有名だが、これといった決定盤の無い「ジゼル」の一つの決め手となる一枚。この「ジゼル」はディレクターがスコアをつなぎ合わせた全曲短縮版と呼ばれるもので、LP1枚に収める為の工夫であり、完全な全曲盤に対し大きな遜色はない。クラシックの演奏会ではあまり頻繁に演奏は行われない。長丁場だからだろう。舞台公演でも完全に決まったものではなく、演出家やディレクターによる差異があるのが通例らしい。カラヤンのウィーンpo.とのDECCA録音は1959年から始まり1965年で終了する。その大半がカルショウのプロデュースでウィーンのソフィエンザールで実現している。この会場はショティによるワーグナー:リングでも使われたカルショウの場所であったらしい。「リング」収録の合間にカラヤンの有名管弦楽作品を録音したらしい。カラヤンはその1959年にEMIと契約が切れウォルター・レッグから切り離され、カルショウが抑えた。せっかくの大物を遊ばせず、しっかり仕事をさせたプロデューサーの要とも言える人物である。このDECCA時代のカラヤンは同時平行して録音していたベルリンpo.とのDGG録音とはかなり異なる顔を見せる。今もってカラヤンのDECCA録音の評価が高いのは、DECCAというレーベルによる部分が大きい。ウィーンpo.とはSP期の1940年代から録音を行ってきたカラヤンである。団員の忠誠心も高いのだろう。どの録音も外れはなく、バレエ音楽のような品格が求められる作品において、カラヤンのレガート奏法とウィーンpo.の優雅な響き、これ以上の組み合わせはあるまい。「ジゼル」の名演の名に相応しい一枚である。
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