商品コード:1350-006[DECCA] N.マガロフ(pf) / ショパン:4つの即興曲集
商品コード: 1350-006
商品詳細:ニキタ・マガロフ(1912- 1992)はサンクトペテルブルクでグルジア-ロシア系貴族の家に生まれる。一般にロシア人と認知されているが、マガロフ家はロシアへ帰化したグルジア人である。1918年に家族とロシアを離れ、最初にフィンランドに移民し、後にパリへ移った。生地でピアノをアレクサンドル・ジロティに、その後パリでイシドール・フィリップについて学ぶ。ロシアンスクール出身ではない。ヴァイオリニストのヨーゼフ・シゲティの伴奏者を務めたことが縁でその娘婿となり、ジュネーヴ湖畔に住まいを構えた。1949年に畏友ディヌ・リパッティが病に倒れると、その後任教授として1960年までジュネーヴ音楽院に勤め、マリア・ティーポやライオネル・ログ、マルタ・アルゲリッチらを育成した。また、彼の友人にはモーリス・ラヴェルやセルゲイ・プロコフィエフがいる。1937年からソリストとして本格的な活動に入り、亡くなる直前まで演奏活動を続けた。マガロフのスタイルはアレクサンドル・ジロティの影響が濃厚と言われる。ジロティは大元を辿ればショパンに行き着く。ショパン弾きは世界に大勢いるがマガロフ程の格調の高さを持つショパン弾きは類を見ない。あのコルトーでさえサロン音楽の王ではあるがマガロフ程の格調はない。数あるショパン弾きの中でもその清廉さにおいて右に出るピアニストはいないのではないだろうか? これほどの大物だが、まだまだその存在が知られているとは言い難い状況である。もし興味を持たれた方で1枚だけ即興曲集の名盤を所望されるなら、10"だが当盤をお薦めする。マガロフは1960年にはDECCAを離れ、一時期Concert Hallヘ少しだけ録音を残している。その後PHILIPSに移籍し、第2の黄金時代を迎える。1974-78年にPHILIPSにショパンのピアノ曲全集の録音を行い、一躍有名になったが、DECCAでの録音が最初になる。PHILIPS録音は、一人で行った最初のショパンの全曲録音となった。しっとりとして格調の高いショパンを味わうのに安価でいいLPである。本当の大物ピアニスト!
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