商品コード:1351-047[RCA] J.アチュカーロ(pf) / スペインPf作品集/トゥリーナ, ファリャ
商品コード: 1351-047
商品詳細:このLPはスペインで録音されたホアキン・トゥリーナとファリャのピアノ作品集である。米国未発売の可能性が高い。A面はトゥリーナの曲。「スペインの女たち」というタイトルで2つのピアノ組曲を創作している。ここではスペインの女たち 第1集の全3曲を収録。また5曲ずつからなる「ジプシー風舞曲」を第1集と第2集の2作品創作。ここでは第1集~1曲だけ収録している。記載がなくどの曲かは不明。B面のファリャ :「ベティカ幻想曲」はアルトゥール・ルービンシュタインに委嘱を受けて作曲され、1919年に完成し、初演はヨゼフ・ホフマンによる。その翌年にニューヨークにて、ルービンシュタインにより演奏された。この作品の出版は、その後の1922年になされている。アルベニスやグラナドスに続いてスペイン民族主義の頂点を築いたファリャは、ピアノ作品というよりもむしろバレエ音楽の作曲家として知られているだろう。そのようなファリャが、ピアノ特有の表現を通してアンダルシアを伝えようとしたのがこの作品である。尚、「ベティカ」とは、古代ローマ時代に遡るアンダルシアの名称である。遥か昔のアンダルシアに思いを馳せたファリャは、原題をラテン語で綴っている。ベティカ」はラテン語でスペインのアンダルシア地方を指しており、それを受けて日本では別名『アンダルシア幻想曲』、また原題のまま『ファンタジア・ベティカ』と呼ばれることもある。ファリャのピアノ独奏作品の中でも特に演奏効果の高い楽曲で、フラメンコのリズムやギター奏法の多用など、スペイン民族主義の頂点を極めたファリャならではの作品となっている。しかし、ルービンシュタイン自身は演奏至難かつ厳格な作風の本作になじめず、録音しないままレパートリーからは外してしまった。演奏時間約13分ほど。「クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための讃歌」は1918年にドビュッシーが他界し、その追悼号を企画したフランス誌「ルヴュ・ミュジカル」の依頼により、1920年に作曲された。オリジナルはギターのための小品として作曲されたが、のちにファリャ自身の手によって、管弦楽、ピアノ用に編曲された。ゆるやかなハバネラのリズムにのせて、悲しげな旋律が終始静かに歌われる。ドビュッシーの〈ヴィーノの門〉、〈グラナダの夕暮れ〉の断片が登場するのが印象深く、オマージュとなっている。ピアノのホアキン・アチュカーロ(1939-?)はスペイン・ビルバオ生まれ。13歳でデビューしたが、1959年のリヴァプール国際コンクール(ズービン・メータが指揮者として優勝した翌年)でシューマンのピアノ協奏曲とラフマニノフのパガニーニ狂詩曲で優勝した後にプロとしてのキャリアが始まり、ロンドン交響楽団とのロンドン・デビューに繋がった。これまで61か国、208のオーケストラで演奏している。演奏においてはスペイン系以外は殆ど手を出さない曲種であり、信頼度においては絶対的なものがある。スペインRCAが音源で、他にはフランスRCAだけの発売である可能性が高い。超が付く珍品だがその内容は素晴らしい。
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