商品コード:1351-044[RCA] K.ラゴスニク(gt)/ ギター・アンソロジー-2
商品コード: 1351-044
商品詳細:コンラート・ラゴスニク(1932年5月6日 - 2018年1月3日)はオーストリア・クラーゲンフルト生まれのクラシック・ギタリスト、リュート奏者であった。1961年国際ギターコンクールで優勝している。後にバーゼル市音楽アカデミー、ウィーン音楽大学、チューリッヒ大学で教鞭を執った。ギター音楽に関する書籍の編集者でもあり、その中には「ステップ バイ ステップ。クラシックとロマン派の 60 の練習曲におけるギター テクニックの基礎」(マインツ、2007 年) や「ギター コンサート コレクション」(マインツ、2008 年) などがある。1964年フランスRCAからリリースされたギター・アンソロジー( L'Anthologie De La Guitare)シリーズのVol.2/3の2枚を担当した。Vol.3はDuo Pomponio-Zarateとの共演。Vol.2のA面はシューベルトのギター、フルート、ヴィオラ、チェロのための四重奏曲の為、W.トリップ(fl)K.シュティルホフ(vn)A.スコチッチ(vc)との共演となる。B面の4曲はラゴスニクのソロ演奏。ソロ演奏としてはこの仏RCA:440 159がラゴスニクのデビュー録音となった。ジャケット裏面には1961年国際ギターコンクールの優勝者であることが記載されている。なお共演のK.シュティルホフ(vn)A.スコチッチ(vc)の二人はウィーン弦楽トリオのメンバーである。シューベルトのギター四重奏曲 D.96(ノットゥルノ)は1918年に発見された新しい曲である。ギター入りの室内楽がシューベルトによって書かれていた、ということで巷は騒然となり、シューベルトの作品分類を行いD.番号を振ったドイチュ氏は「そんなはずがあるわけがない、誰かの作品を編曲したものだ」と完全に否定していたそうである。1931年にこの四重奏曲との原曲であるヴェンツェスラウス・マティエカの「ノットゥルノ」が発見され、それにシューベルトがチェロパートを加えたものが「D.96」だったことが判明した。ラゴスニクはシューベルトに興味が深かったらしく、「水車小屋の娘」を初めて全曲ギター伴奏で編曲演奏したギター奏者となった。コンラート・ラゴスニクとジョン・デュアルテは共同で楽譜を出版している。シューベルトはこのギター四重奏曲 D.96の基になったフルート、ヴィオラ、ギターのための三重奏曲ををそのまま弦楽四重奏曲の形に書き直し、弦楽四重奏曲第8番Op.168, D 112 の第1楽章としている。録音の少ないシューベルトのギター作品である。B面はラゴスニクのソロ演奏が史上初めて収められたものである。32歳での録音だが、技巧だけでなく音楽性の高さを持った奏者であることが解かる。RCAのギター・アンソロジー・シリーズはその後も1970年代まで続き、Vol.16まで確認している。多くのギター奏者がこのシリーズでデビューした。
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